(追記)
急遽一転、対面授業を継続する事になりました!

【重要】大阪市立小中学校の原則オンライン授業撤回、対面授業継続
https://yodokikaku.net/?p=43900

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本日行われた大阪府の吉村知事の記者会見で、驚いた発言がありました。その要旨です。

「大阪市の休校は松井市長と市教委が決める、大阪市は感染拡大・感染率も高い、松井市長の発表は最終案ではない、大阪市の方針はこれから最終決定すると聞いている。」

昨日、大阪市の松井市長は「緊急事態宣言後に大阪市立小中学校はオンライン授業へ移行する」との旨を発言しました。

【コロナ・重要】大阪市立小中学校、緊急事態宣言後にオンライン授業へ移行

既に大阪市や大阪市教委で決定した内容と思っていたのですが、吉村知事の発言はこれを否定する物でした。いったいどちらが正しいのでしょうか。

学校等に訊いてみたのですが、「大阪市教育委員会が正式に決定し、発表した」という話やプレスリリース等は確認できませんでした。

学校から子供が「オンライン授業のお知らせ」というプリントを持ち帰ってくると身構えていたのですが、関係するお知らせは全くありませんでした。

これは何を物語っているのでしょうか。公表するのを緊急事態宣言後まで待っているのか、大阪市長と大阪市教委で話がまとまっていないのか、裏事情は分かりません。

今日の話題は「オンライン授業」で持ちきりでした。数人の方と話をしたのですが、全員がオンライン授業に反対でした。

理由は様々です。「急すぎる」「授業にならないと思う」「落ち着いてパソコンに向かい合えるとは思えない」「きょうだい2人がパソコンを広げる場所がない」「Wi-Fiがない」「1年生なので何も分からない「仕事が休めない」「テレワークしながら子供の相手なんてできない」「1日5時間もパソコンで勉強できるわけがない」「身体を動かせない」・・・・。

医療従事者等のエッセンシャルワーカーは学校で預かるそうですが、通常通りの学習は望めないでしょう。

私自身、仮に休校やオンライン授業を行うとしても、大阪府立高校が移行した後だと判断していました。吉村知事が「一斉休校はデメリットが大きい」と何度も主張していたので、ある意味で安心していました。松井市長の発言は不意打ちでした。

学校も戸惑っている様子です。現場は何も知らされていなかったそうです。


昨年の一斉休校と同じですね。安倍首相が全国へ一斉休校を要請する数時間前に、松井市長が「大阪市立学校園を休業とする」と発表していました。市教委との摺り合わせは無かったそうです。

これから数日でオンライン授業の準備を行うのは極めて困難、いや無理でしょう。

お世話になっている学校では、昨年度の内に学校内でタブレットを数回使用しました。が、自宅に持ち帰って通信環境を確認し、先生と双方向でやりとりしたのは1回のみでした。タブレット上でのコミュニケーションが主体であり、学校と同じ様な授業は行えなかったです。

学校側から配信される動画が止まる、児童の通信回線が落ちる、タブレットの操作方法が分からない、といったトラブルも多発しました。その日は綱渡りで何とか終えました。

後日、学校からは「貸し出し用のルーターが到底足りない」「新年度用のタブレットの設定が全然できていない」

学校の準備も大変です。そもそも新年度用のタブレットの設定をまた行っておらず、貸出用のルーターも心許ないそうです。

極めて難しいのは授業の準備でしょう。教室での授業とオンライン授業の準備は全くの別物です。板書ができず、プリントも配布できません。教材研究や事前準備が膨大となってしまうでしょう。

本来は時間をかけてオンライン授業の準備を進めておくべきでした。しかし、そうした気配は全くありません。

オンライン授業へ移行する目的の一つは「校内感染の防止」でしょう。実は大阪市立小中学校の児童生徒間でクラスターが発生したとは確認できていません
(見落としていたら指摘願います)。

唯一発生したクラスターは大淀中学校の職員室クラスターでした。

【コロナ】大阪市立大淀中学校(北区)でクラスター発生、教職員7~8人が感染

大阪市立小中学校では、各校の教職員が児童生徒へ適切な感染予防を指導できているのでしょう。感染者は皆無ではありませんが、大半は1人、多くても2-3人です。

今後、変異株のまん延によって小中学校でクラスターが多発するかもしれません。しかし、現時点で松井市長の判断を裏付ける事実はありません。

こうした事情から、仮に数日後にオンライン授業へ移行したら大きな混乱が発生するのは必至です。児童生徒・保護者・教職員、学校を取り巻く関係者の誰もが不幸になってしまいます。

松井市長が代表を務めている日本維新の会は、子育て世帯に代表される現役世代から強い支持を集めています。しかし、早急なオンライン授業への移行は、子育て世帯の不安の声を無視する事になってしまいます。

オンライン授業自体を否定する物ではありません。但し、学校が十分な準備を行い、市立小中学校でクラスター等が発生して休業が相次いでからでも遅くありません。

(※「クラスター等が発生して」を「校内感染が広がり」と訂正します。)

このままだと4月26日~5月14日・5月21日までオンライン授業となってしまいます。今からでも考え直せないでしょうか。

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