大阪市初の事例です。

東淀川区に建設される大規模マンション内に小規模保育が併設され、マンション居住者は優先的に入所する事が出来ます。

 大阪市では、「大阪市大規模マンションの建設による保育需要の増加に対応するための保育施設等の整備に係る事前協議に関する条例」(以下「条例」という。)を平成30年4月1日に制定しています。

 条例では、市と大規模マンション建築主等(以下「事業者」という。)との間で、建設計画が固まる前段階での協議を義務付け、事業者に保育施設等の整備に関する必要な協力を求めることとしています。

 条例施行以降、本市の保育施設等設置協力要請に応じるとの回答をいただいた事業者のうち1社について、保育施設等運営法人が次のとおり決定しました。

 今後、令和4年(2022年)10月の開設に向け、事業者及び保育施設運営法人とともに、保育施設の整備を進めてまいります。

マンションの概要
名称:OSAKAリンク大規模マンションプロジェクト
所在:東淀川区下新庄3丁目162番、163番1
総戸数:393戸
完成予定年月:令和4年(2022年)7月(予定)
事業者(売主):近鉄不動産株式会社・株式会社NIPPO・オーエス株式会社・アートプランニング株式会社

保育施設等の概要
施設等種別:小規模保育事業 (対象0~2歳)(定員19人)
開設予定年月:令和4年(2022年)10月(予定)
運営法人:社会福祉法人 和修会(大阪府守口市寺方本通4丁目4番22号)

https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/page/0000507397.html

参天製薬株式会社の旧本社用地

建設予定地は参天製薬株式会社の旧本社用地です。

【大阪市東淀川区】下新庄のシンボルとも言われていた参天製薬旧本社の跡地はどのようになってしまったのか覗いてみると…!

ここでOSAKAリンク大規模マンションプロジェクトが進行しています。

最寄駅は阪急下新庄駅、JR淡路駅も徒歩7分です。梅田・新大阪や京都・神戸へのアクセスは非常に良い場所です。

マンション併設保育所は優先入所可能

本マンションは「大阪市大規模マンションの建設による保育需要の増加に対応するための保育施設等の整備に係る事前協議に関する条例」に基づき、保育施設等の整備に係る協力を行います。

大規模マンション建設時に保育施設等整備の事前協議を義務付ける条例を平成30年4月1日から施行しています
https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/page/0000420710.html

これは大規模マンションを建築する際に大阪市との事前協議を義務づけると共に、マンション内に保育所等を設置する場合には同住民が優先的に入所できる制度です。

・当該マンション内に整備される保育施設等については、マンションの住民を別枠で優先とします。
・マンションの住民を優先するのは、マンション内の保育施設等を第1希望とした場合に限定します。
・マンションの住民から入所枠を超える申込があった場合は、マンションの住民の間でポイント制(※)による利用調整を行います。
・マンションの住民の優先入所を認める期間中にマンションの住民以外から入所申込があった場合は、マンションの住民を別枠で優先した上で入所枠が残っていれば、マンションの住民以外の入所を認めることとします。

※ポイント制とは児童福祉法においては、保育施設等の入所枠が不足している場合は、市町村が保育施設等の利用調整を行うことと規定されており、保育の必要の程度及び家族の状況等を勘案し保育を受ける必要性が高いと認められる児童が優先的に利用できるように調整を行うこととされています。このため、本市では、保護者が保育できない理由、世帯やきょうだいの状況等に応じて保育を受ける必要性を点数化し、これが高い順に入所を決定しています。このような取り扱いをポイント制と呼んでいます

https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/cmsfiles/contents/0000420/420710/pamphlet.pdf

同マンションへの入居を検討している子育て世帯にとっては喜ばしい話でしょう。

下新庄エリアは保育過疎地域

実はこの地域は、保育所等が決して多くないエリアです。新幹線を挟んだ北側に下新庄保育所があるだけです(下記地図赤色部分が建設予定地)。

https://yodokikaku.net/?page_id=9373

下新庄保育所は毎年多くの方が第1希望とし、入所するには200点以上が必要となる年齢が多い保育施設です。

同マンションに入居するフルタイム共働き世帯(200点以上)でしたら、6年保育を行う下新庄保育所を第1希望、マンション内に併設される小規模保育を第2希望とする考え方がベースになるでしょう。

ただ、優先入所が適用されるのは「第1希望」のみです。第2希望は対象外なので、200点で入所調整が行われます。

一方、フルタイム+パートタイム世帯(例えば180点)でしたら、下新庄保育所を第1希望としても入所できない可能性が高いです。

こういった世帯はマンション内の小規模保育施設を第1希望とする事によって、優先入所する事ができます。

その後に勤務時間がフルタイムと同程度まで延びれば、卒園する際に下新庄保育所へ転所する事も視野に入ります。

同保育所の3歳児募集定員(予定)は7人と多く、それに対して入所希望者は決して多くありません(H31/4入所申込で第1希望7人)。

小規模保育と近隣の保育所を組み合わせる事により、小学校入学までの保育が切れ目無く継続されます。安心できますね。