コロナウイルス、国立感染症研究所より

新型コロナウイルスは保育施設の経営にも深刻な影響を及ぼしています。

新入園児が激減した首都圏で複数の保育施設(認可外・企業主導型保育)を運営している「チャイルドランド」は5施設を急遽閉園し、規模の大きい保育施設へ集約化を図りました。

2つの理由が指摘されています。「入園希望者の減少」と「保育士の退職相次いだ」です。

保育園が突然閉園 運営法人「コロナで入園希望減った」

 川崎市宮前区の認定保育園「メロディ宮前平」(在園13人)と、同市中原区の企業主導型保育施設「チャイルドランド新城園」(同8人)が31日付で閉園した。市が同日、発表した。保護者から情報を受けて市が確認したのは前日の夜で、突然の閉園となった。

 いずれも運営法人「チャイルドランド」(同市多摩区)が運営している。横浜市内の2園と東京都調布市の1園も閉園するという。

 法人の説明によると、これまで東京都と神奈川県で15の保育園を展開していた。3月後半になって、計約10人の保育士が退職することになった。一方、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で仕事をやめる保護者が出て、それに伴い入園希望の園児も減ったため、規模の大きな園に集約することになったという。

 法人は、在園児をグループ内のほかの施設に受け入れる方針。川崎市は、希望がある場合には周辺の認定保育園を紹介するという。法人の飯倉妃美子代表は取材に「急に運営が難しくなった。子供たちや保護者に対しては、希望に添えるよう努力する」と話した。市は、経緯を確認し、法人に対し必要な指導を行うとしている。

https://digital.asahi.com/articles/ASN3075L2N30ULOB01Q.html

 川崎市宮前区の認可外保育施設「メロディ宮前平」と中原区の企業主導型保育施設「チャイルドランド新城園」が三月三十一日に突然閉園した問題で、市が閉園前日に知ることになったのは市の関連要綱に違反していることが分かった。罰則はないが、市は運営会社を指導していくという。

 市保育課によると、宮前区で閉園した園は国の基準に基づく認可保育園ではないが、市独自で認定して保護者に保育料を補助する「認定保育園」だった。認定保育園に関する市の要綱で、閉園はその一年以上前に市に届けを出すことを定めている。

 両園は同じ代表者がグループ経営。今回は同三十日に園側から閉園の連絡を受けた保護者から、情報が市に寄せられ、市が運営側に確認して分かったという。

 同課の担当者は「要綱は、突然の閉園で保護者が困惑しないようにするため。再発防止に向けて園の運営会社を指導する」と説明した。

 一方、閉園した二園に通っていた園児全員が系列園で受け入れられたことを、市も四月一日、確認した。この問題で保護者から市への苦情が三十一日には複数寄せられたが、一日にはなかった。

 メロディ宮前平の全園児を一日から受け入れた「メロディ宮崎台園」の職員は「閉園が急な話で保護者の方は驚かれたと思う。でも今日お話をさせていただき、トラブルがなかった」と胸をなで下ろした。この新旧二園の中間帯に自宅がある保護者も多く、登園の園バス利用や自家用車での送迎に大きな違いが出なかった事情もあるようだ。

 系列園の職員によると、閉園の背景には新型コロナウイルスの感染拡大を恐れて保育士の退職が相次いだことがあった。閉園した二園は比較的定員を満たしていない小規模園だったという。

 市保育課によると、認可保育園を除き、市内の保育施設では、〇歳児の受け入れ枠に余裕が出ている。国の制度改正で育児休業を取得しやすくなったことで、一歳児になるまでは園に入れずに育てる親が増えているという。

 三十一日に閉園した二園も、宮前区の園で定員二十八人に対して十三人、中原区で定員二十一人のところ八人にとどまり、「他の施設に比べても空きが多い状況」(同課の担当者)だった。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/202004/CK2020040202000127.html

いずれの理由も理解できます。

お世話になっている保育所でも、毎日の登園者が減少しています。特に0-1歳児クラスは目に見えて減っています(逆に3-5歳児クラスは大きな変化が無い)。

上記2紙を読む限り、閉園した園はコロナウイルスの感染が広がる前から定員を満たしていなかったそうです。

恐らくはこの地域に一定数の保育所等が整備され、認可外保育・企業主導型保育への入所者が減少傾向にあったものと考えられます。

また、運営法人が複数の保育施設を運営し、一部園を閉鎖しても他園で保育を継続できるのも一つの材料でした。

ただ、今回は休園の決定が余りに急でした。コロナウイルスの感染が急拡大しているとは言え、保育施設を利用していた家庭は慌てふためいた筈です。

認可保育所等とは異なり、認可外や企業主導型保育の運営等に関する情報が自治体へ入りにくいのも課題です。

認可保育所等と異なり、自治体による監督権限等は大きく制約されています。

特に企業主導型保育に対しては財団法人児童育成協会が一義的に担うはずですが、人員不足や能力不足等もあって十分な指導監督が行えていないという話を頻繁に聞きます。

あくまで私見となりますが、コロナウイルスの感染拡大や警戒は長期間に渡って続くと予想されます。

家庭での育児を優先したいとの思いから、退所・退職する児童や保育士は今後も続出するでしょう。中には園内でコロナウイルスが感染拡大し、閉園に追い込まれる施設もあるでしょう。

働く保育士の負担も非常に重くなっています。以前から食中毒等には気をつけていましたが、コロナウイルスへの警戒は加重負荷となっています。

今回と同様の事態は今度も全国で発生すると予想されます。保育施設が可能な限り早急に保護者・行政に事実を連絡し、共に対応策を検討するしかないのではと感じます。 

なお、最新の感染者数等は、下記投稿をご覧下さい。

【新型肺炎コロナ】クルーズ船以外の日本国内感染者(4/10 12時更新)

毎日の体調管理&感染予防を

様々な報道等を見る限り、不特定ないし多数と共に過ごす(有症者が入り込むリスク)、一定の空間に長時間密閉される、他人と同じ物を触れる(接触感染)、会話や食事等を行う(飛沫感染)と感染するリスクが高いと感じています。

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