コロナウイルス、国立感染症研究所より
「大阪・兵庫間の往来自粛の要請」について、様々な騒動や憶測が生じています。
これにつき、立憲民主党の尾辻衆院議員が厚労省へ確認を取りました。
「大阪府と厚労省等との会議に出席した専門家が、別の専門家が作成した「大阪・兵庫との往来自粛を求める対策も必要だ」とするメモを(大阪府担当者へ)手渡した」そうです。
厚労省に確認をしました。
18日の午前中に大阪府と厚労省、感染推計の専門家と感染者が急増した場合の医療提供体制の整備について意見交換をした。
その際、出席した専門家から、感染拡大を防止する観点から専門家(出席した方ではない)の個人的メモを渡した。→
— 尾辻かな子 (@otsujikanako) March 19, 2020
→往来の自粛を求める対策も必要だという意見は紹介したが、往来の自粛を求めたものではないし、打ち合わせの場で議論したわけではない。二府県の往来としたわけではく一般的な往来。
つまり、意見は紹介したが、要請をしたわけではないというスタンスでした。
— 尾辻かな子 (@otsujikanako) March 19, 2020
この二府県は患者数が極めて多い地域です。
ライブハウスクラスターが収束した大阪府での新規感染者数は抑制傾向にありますが、医療機関やデイケア施設等がクラスターと化した兵庫県では感染者数が増加し続けています。
確かに大阪と兵庫間との往来のみを自粛したとしても、たとえば京都から大阪・兵庫への往来が大規模に行われては意味がありません。
「大阪・兵庫とそれ以外の地域との往来自粛」が正確な意見であり、これを大阪府・兵庫県が採用したと推測されます。
でも、この様な重要な自粛要請を行うのであれば、提案した専門家と根拠、それを自治体が採用した理由を示して欲しいです。
確固たる理由が示されればよい効果を挙げる反面、でなければ効果は半減してしまいます。
また、対象は大阪府民や兵庫県民のみでは無いですね。全国民が対象なので、政府から発表すべき内容です。
行楽日和の3連休、関西は朝から多くの人が移動しています。
遅きに失した要請でした。
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(追記)
兵庫県立美術館は3月17日に再開しましたが、3月20日13時から再び休館するそうです。判断が甘すぎました。
2020/3/20 11:39
神戸新聞NEXT県立美術館など再び臨時休館 県立10施設で24日まで
新型コロナウイルスの感染防止のため、兵庫県立美術館など県立10施設は、20日午後1時(入館は正午まで)から24日まで臨時休館する。19日の専門家会議の見解を踏まえて決定した。
ほかに対象となるのは、兵庫陶芸美術館、県立人と自然の博物館、県立歴史博物館、県立考古博物館、県立図書館など。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202003/0013207874.shtml
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(更に追記)
大阪府が根拠となる資料を掲載しています。
第9回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議
http://www.pref.osaka.lg.jp/iryo/2019ncov/dai9kai2019ncov.html
該当するのは、大阪府・兵庫県における緊急対策の提案(案)です。
段階1 警戒段階
大阪府・兵庫県全域で、今後3週間の
-市民の感染対策の強化の呼びかけ(有症状者の自宅療養、3要素を避ける、手指衛生の徹底等)
-学校休校・イベント中止の呼びかけの継続
-大規模イベントの自粛の呼びかけ継続
-感染拡大リスクの高い(3要素を満たす)施設の使用自粛、集会の自粛の呼びかける
-大阪府・兵庫県内外の不要不急な往来の自粛を呼びかける。
大阪府・兵庫県内外の不要不急な往来の自粛を呼びかけるとされています。
大阪府・兵庫県間の行き来のみが対象ではありません。不要不急の府県内及び府県を出入りする外出を自粛して欲しいとする趣旨でした。
専門家の意見と首長の意見が食い違うのであれば、その理由を説明して欲しいですね。
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なお、全国の最新の感染者数等は、下記投稿をご覧下さい。
毎日の体調管理&感染予防を
様々な報道等を見る限り、不特定ないし多数と共に過ごす(有症者が入り込むリスク)、一定の空間に長時間密閉される、他人と同じ物を触れる(接触感染)、会話や食事等を行う(飛沫感染)と感染するリスクが高いと感じています。
咳や微熱がある方は外出せず、自宅で療養するのが大切ですね。我が家は毎朝検温しています。学校や保育所等では朝の検温を義務化した方がよいかもしれません。
定期的に換気を行いたいですね。まだ寒い季節が続きますが、着込んで耐えます。
他人とは同じ物を共用せず、触れざるを得ない部分は消毒するのが効果的でしょう。手洗いを徹底し、手袋を常用するのも良いかもしれません。
マスクや咳エチケットを、そして食事中の会話は避けたいですね。
除菌用アルコール等の市中在庫は少しずつ復活していますが、マスクは全く見かけません。ドラッグストア等に入荷しているそうですが、即座に完売してしまうと聞きます。
私は↓のリンクを小まめに(オート)リロードし、在庫を見つけたら購入する様にしています。
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再び失礼します。
よどきかくさんが疑問を抱いている知事と厚労省のペーパーの違いについて朝日新聞の記事が出ましたのでお知らせします。その理由は緊急事態宣言が出ていないからだそうです。
(以下引用)
「必要な対策の方向性(案)」として示された一つが「大阪府・兵庫県内外の不要不急な往来の自粛をよびかける」。ここだけ太字で記されていた。大阪府内や兵庫県内での移動自粛も含まれるが、吉村氏は独自判断で府県間の往来のみの自粛を呼びかけた。府内や県内の移動の自粛を求めるには「緊急事態宣言を出さないとダメだ」と吉村氏は考えたという。
(https://www.asahi.com/sp/articles/ASN3P61K8N3NPTIL005.html?iref=sptop_8_02)
この部分は有料会員部分にあるかもしれません。
僕の仮説は完全にデマの可能性が高くなりました。
本当にすいませんでした。
ごめんなさい訂正です。
19日には大阪府の対策会議はなかったようです。http://www.pref.osaka.lg.jp/iryo/2019ncov/index.html
よって僕の仮説は勘違いがありました。すいませんでした。
専門家の資料はこれみたいです。
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/37375/00358663/04_kinkyutaisaku.docx
この資料は19日夜に行われた政府の専門家会議の結果と比べるとだいぶ悲観的な見通しなので、経路不明の感染者数が増えている大阪や兵庫に厚労省が、国民のパニック防止の為に(?)こっそりと今後のワーストシナリオとその対策をうっすらと示したのではないでしょうか。
19日午前の大阪府の対策会議に参加しなかった松井市長は対策会議後にこのペーパーの説明を受けてビビってしまい、誤読をしたのか(?)本来は外出自粛要請なのに不要不急の大阪兵庫の往来自粛という間違った形で市長会見で16:00ごろに市長会見で発言してしまった。
吉村知事サイドからすると、吉村知事が15時から始まるミヤネ屋に出ているときは、一切この話をされていなかったと思うのでこの時はまだ決まっていなかった。寝耳に水だった。
その後、松井さんの発言に引きづられてtenで吉村さんが17:30に大阪兵庫の往来自粛要請を発表してしまった。
その後18:30ごろに吉村さんが会見を行った。
井戸知事サイドも同時刻に大阪の発言が伝わり兵庫県の対策会議終わりに、それならばという感じで従来出す予定であった外出自粛要請に大阪という地名をつけて自粛要請を行った。
その後、ペーパーと形を合わす為に大阪府は兵庫大阪の往来のみならずその他の外出自粛要請も行った。
最近の知事や市長の発言を見るに、19日午前の大阪府の対策会議では多分コロナ対策の一部緩和などを決定する予定でしたが、このペーパーが伝わり急遽予定を変更したのではないでしょうか。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20200319/2000026719.html
(NHK 15:11配信)
府の役人サイドの混乱ぶりと知事と市長間のコミュニケーション不足がこうなったのではないのかと思います。
どちらにせよ大阪府と兵庫県の子ども達は春休み中の部活動や4月頭の始業式をこのままだと実施することは難しいのではないでしょうか。
以上、個人の想像でした。