2020年度の大阪市保育所等一斉入所申込が近づいてきました。
例年より遅くなってしまいましたが、大阪市子育て支援施設データベースを最新の情報に更新しました(マップはもう少しお待ち下さい)。
主な更新点は下記の通りです。
・H31大阪市保育所等一斉入所申込に関する情報を反映(第1希望数・募集数・倍率等)
・同結果に関する情報を反映(入所者数・推定最低点等)
・2019年6月頃までに新設された保育所等を追加
・大量の企業主導型保育施設を追加
データベースの情報を見て頂ければ、入所したい保育所等の入所倍率、必要な点数、周辺他園の状況が全て分かります。数多くの新設園に関する情報も、可能な限り反映しています。
平成30年以降に大阪市内で約120か所の企業主導型施設が開所
作業中に驚かされたのは、新たに開設された企業主導型保育の多さです。昨年1年間で約80施設、そして今年も既に約40施設が開所しています。合わせて120施設です。
待機児童問題が深刻な都心部や特殊な事業所(病院等)に設置された施設もある一方、既設の認可保育所だけで十分な保育供給が行えている地域に開所した施設もあります。
また、設置主体の大半は保育所を経営した経験がないと思われる企業です。設置の為に法人を新設したケースも目立ちます。
こうした企業では過去の保育経験を把握するのは困難です。十分な見学や情報収集が不可欠です。
これだけ大量の企業主導型保育が開所すると、保育士不足は著しく深刻なものとなります。多くの保育所が「保育士が採用できない」と嘆くのも無理はありません。
企業主導型保育によって、自治体が計画していた保育供給は大きく崩れようとしています。
子育て世帯にとって保育の場所や選択肢が増えるのはありがたいです。
が、それ以上の副作用が発生する懸念を有しています。既に助成金の詐欺事件が発生しています。
それ以外にも各施設に十分な監査が行えていない、保育士の経験年数が浅い、保育理念が形ばかり等、様々な話が漏れ聞こえてきます。
今後、様々な問題が噴出する気がしてなりません。