待機児童問題の高まりを受けて、大阪市は保育所の新設を検討しています。
大阪市では、増加する保育ニーズへの対応や待機児童の解消のために保育所入所枠の拡大を図っています。
平成26年4月までに認可保育所を設置していただく法人の募集を行うにあたり、これまで社会福祉法人のみに行ってきた保育所の認可を、平成25年度より社会福祉法人を含む社会福祉法人以外の法人へも認可を行い、事業対象者が拡大することにより、入所枠のさらなる拡大を図ってまいります。
(以下略)
http://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/page/0000213572.html
具体的には下記の区・定員での開園を予定し、設置法人を募集しています。
認可保育所の事前登録及び応募状況など
6月28日現在の状況 行政区 募集地域 募集予定人数 募集数 事前
登録数応募締切日 応募数 募集状況及び実施する審査 1 北区 ① 70人 1件 1件 5/31 1件 適格性審査 70人 1件 1件 7/10 事前登録は締切ました ② 70人 1件 1件 5/31 1件 適格性審査 70人 1件 1件 6/14 1件 適格性審査 2 都島区 ③ 80人 1件 1件 6/21 1件 適格性審査 70人 1件 1件 5/31 1件 適格性審査 ④ 70人 1件 1件 5/31 1件 適格性審査 3 福島区 ⑤ 80人 1件 2件 5/31 1件 適格性審査 70人 1件 1件 6/21 1件 適格性審査 4 中央区 ⑥ 60人 1件 5件 5/31 2件 選定審査 5 西区 ⑦ 70人 1件 4件 5/31 4件 選定審査 ⑧ 60人 1件 1件 5/31 1件 適格性審査 6 港区 ⑨ 60人 1件 3件 5/31 2件 選定審査 7 天王寺区 ⑩ 60人 1件 3件 5/31 2件 選定審査 8 浪速区 ⑪ 70人 1件 0件 - - 事前登録は締切ました ⑫ 70人 1件 3件 5/31 1件 適格性審査 9 淀川区 ⑬ 60人 1件 1件 5/31 1件 適格性審査 10 東淀川区 ⑭ 70人 1件 3件 5/31 3件 選定審査 11 城東区 ⑮ 60人 1件 1件 5/31 1件 適格性審査 12 鶴見区 ⑯ 70人 1件 2件 5/31 2件 選定審査 13 阿倍野区 ⑰ 80人 1件 3件 5/31 1件 適格性審査 13区 17地域 1440人 21件
保育所への入所を考えている方々にとり、これは重要な情報です。
1.新設園は基準点が低くても入所しやすい
既存園の場合、一般的には毎年4月(一斉募集)において0歳児・1歳児(0歳児からの繰り上がり分を除く)・2歳児(1歳児からの繰り上がり分を除く)・3歳児以上(欠員分)を募集します。
ここで注目すべきなのは1歳児・2歳児です。
既存園では繰り上がり分が多くを占め、新規募集分は定員の一部に限られてしまいます。
しかしながら、新設園では1歳児・2歳児であっても全定員分を一斉に募集します(例外あり)。
つまり、既存園への入所と比較して募集定員が極めて多く、入所しやすくなっています。
2.毎年4月を待たずに一斉入所が行われる場合がある
原則として新設園の開園は毎年4月となっています。
が、開園準備が当初予定より早く進行した場合には年度途中での開園も認められています。
4月に入所できなかったり年度途中に転居された方にとっては貴重な入所機会となります。
3.待機児童問題が深刻なエリアが分かる
新設園の設置を検討しているのは、待機児童問題が深刻なエリアです。
こうしたエリアで既存園へ入所するのは高い基準点が必須でしょう。
逆に低い基準点で保育所への入所を検討している場合には、こうしたエリアは避けるのが無難でしょう。
各区別に新設園の公募地域を取り上げ、既存保育所の配置・基準点との関係や待機児童問題に与える影響について考察していきます。
(7/30追記)
来年4月に開設される認可保育所及び幼保連携型認定こども園の設置・運営法人及び設置予定場所が発表されました。
詳細はこちらをご覧下さい。
大阪市内における「認可保育所」及び「幼保連携型認定こども園」設置・運営予定者の選定結果について