なお、B型・現行の保育ママ(家庭的保育)との重要な相違点や補足事項は下記の通りです。

【定員】
3歳未満児10~19人(年度途中に3歳に達した児童は年度末まで延長可能)。
(「19人」と記載している資料もあり)

【施設】
保育室の面積は0歳児・1歳児は1人あたり3.3平方メートル、2歳児は1.98平方メートルとする。
保育室等と区画された沐浴施設・幼児用トイレを設ける。

【職員】
0歳児は3:1、1・2歳児6:1、更に1名を加えた数とする。
1/2以上は保育士とする。

【給食】
自園調理、もしくは連携施設等からの搬入とする。
自園調理の場合は調理員を要する。

【申込・利用決定】
(1)施設利用希望者は小規模保育施設(事業実施者)への直接利用申し込みを行う。
(2)利用申込を受けた事業実施者が区保健福祉センターへ保育の実施にかかる要否判定を依頼する。
(3)区保健福祉センターが対象児童の要否判定及び利用料額を決定する。
(4)区保健福祉センターが当該事業実施者へ要否判定等の結果を通知する。
(5)区保健福祉センターからの通知を受けて、当該児童の施設利用について事業実施者が入所の決定を行う。

【利用料】
基本保育料は前年度の所得に応じて大阪市が決定する(応能負担)。
延長保育利用料は月額2900円、日額300円。
利用料の徴収は事業者が行う。

保護者目線での大きなメリットは施設側から給食が提供される点であり、一方でやや不安に感じるのは職員数が若干減少する点でしょうか。
また、既存の10人型保育ママは、平成26年度末までに小規模保育施設へ移行される予定となっています。
未だ制度設計を行っている最中であり、今後の議論によっては更に変更される可能性もあります。

各区の公募地域は、認可保育所への入所基準点が著しく高くて待機児童問題が深刻な地域(福島区南部・都島区西部等)や、保護者にとって利便性が高い駅前地域(西淀川区のJR塚本-阪神姫島駅間)が大半となっています。
この双方の特徴が重複した公募地点が、此花区のユニバーサルシティ駅前や住之江区のコスモスクエア駅前です。
【H26保育所入所申込状況分析】(9)此花区【H26保育所入所申込状況分析】(16)住之江区で分析したとおり、付近に他の認可保育所が無いという点で、大阪市内で最も深刻な地点の一つです。
各地域の詳細は認可保育所の公募地域と一緒に別記事にまとめる予定です。

小規模保育施設の詳しい内容を知りたい方は、下記資料をご参照下さい。

平成26年度 大阪市小規模保育施設設置・運営事業者募集について
http://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/page/0000255824.html
内閣府 共生社会政策 子ども・子育て会議
http://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/kodomo_kosodate/index.html