豪雨・水害によって被災された方にお見舞い申し上げます。
雨が止んだ地域から、徐々に復旧活動が始まるでしょう。自宅や勤務先の片付け・生活の再建・避難所生活の準備等、大変な毎日が続くと思います。
子供がいる世帯にとって、非常に気掛かりなのは「学校・幼稚園・保育所等(以下「学校等」とします)は通常通りに開校・開園するのか?」という点でしょう。
7月9日(月)以降の取扱いについて、広島市・倉敷市等のウェブサイトには未だ掲載されていません。未だ救助を待っている人が多数おり、正式に決定して公表できる状況にないからでしょう。
ただ、東日本大震災・熊本地震後の状況から、概ねの予想は立ちます。
学校等が水没・被災した
学校等の建物敷地が水没したり、土砂崩れ等で被災している場合です。
避難所としての機能すら維持できず、学校活動は到底無理です。今週・来週は休校する可能性が濃厚です。小学校・中学校・幼稚園はこのまま夏休みに入るでしょう。
これらに比べると、保育所の再開は少し早くなると推測されます。日中に子どもを預けられないと、自宅の片付け等もままならないからです。
保育所等に大きな被害が生じているとしても、自治体内の別保育所で保育を行う事例もあります(熊本地震でも行われた記憶があります)。早ければ本日中にもリリースがあるかもしれません。
学校が避難所として利用されている
学校は被災していないものの、周辺地域が被災し、避難所として利用されている場合です。体育館のみが避難所として利用されている場合と、教室も利用されている場合に分けて考えられます。
体育館のみが利用されている場合、教室を利用した授業活動は問題ないと考えられます。しかし、学校建物の安全確認、避難中の方々との利用調整、泥まみれになっている学校敷地の清掃等、様々な事前準備が必要です。
こうした準備には1-2日程度が必要でしょう。7月9日・10日は休校し、11日頃から開校する学校が多いのではないでしょうか。
避難者を体育館だけで収容しきれず、教室にも避難している場合は時間が掛かります。学校活動を行うには、教室から体育館や別避難所等へ移動してもらう必要があります。
数十人~数百人の移動先を調整し、実際に移動するには多くの労力と時間が必要です。また、移動後には教室・廊下等を清掃する必要があります。汚れ具合によっては石灰を巻く必要もあります。
移動に係る調整や移動だけで3日以上、移動後の清掃等で2日は必要ではないでしょうか。開校するのは週明けだと推測されます。このまま夏休みに入り、2学期の始業を少し早める学校もあるでしょう。
学校等や周辺地域に大きな被害が無い
被害が無い、避難所として利用されていないのであれば、明日から通常通りに開校・開園する学校等が多いでしょう。
ただ、学校等の周辺地域が被災していて登校・登園するのが危険な場合、自宅待機を要請する学校等もありそうです。
また、道路の通行障害や他地域の被災により、先生方が出勤できない場合もあります。出勤できた一部の先生で授業や保育等を行うので、通常時より活動内容が縮小される学校等もあるでしょう。
保護者同士で情報確認、その後に自治体・施設へ問い合わせを
ここまで記したのはあくまで一般論です。通っている学校等が開校・開園するかは、自治体や施設に確認する必要があります。
ただ、多くの保護者が自治体等に問い合わせると、救助業務等の妨げになる恐れがあります。
まずは保護者同士で情報確認を、次に事情を知ってそうPTA役員等に問い合わせる様にして下さい。気が効くPTA会長でしたら、既に明日以降の開校情報を掴んでいるでしょう。