先日、「年度途中で空きが出たのか、上の子どもが下の子どもと同じ保育所へ転所できました」という旨の、嬉しいメールを頂きました。
始まりは昨年秋に頂いた1通のメールでした。
私はA区(都心6区のいずれか)在住の2児の母です。
以下のような現状で、どのような希望順位が良いか、アドバイスを頂けたらうれしいです。・0歳と2歳の入所希望(いずれも初めての保育園です)
・両親フルタイム(私は育休中)で、点数は200点
・A区のB保育園(6年制)の近くに在住
・下の子(0歳)は、なるべく家に近い6年制の保育園を希望(できればB保育園)
・上の子(2歳)は、比較的入りやすい小規模に1年だけ入れる予定
・上の子は、下の子が入所した6年制保育園に、小規模の卒園加点+兄弟加点で転園を希望(遅くとも来春には)
メールを送られた方(Xさんとします)は待機児童問題が非常に深刻な地域に住んでいます。0歳児はまだしも、1-2歳児は何らかの加点がなければ入所するのは困難でしょう。
Xさんは当ウェブサイトの記述を細かく読んでおられ、周囲の状況を十分に把握されていました。そして、「一斉入所できょうだいが同じ保育所へ入所するのは非常に難しい」と言う認識を持たれていました。
そこで考えられたのが、「一斉入所で下の子は近所の保育所、上の子は地域型保育事業へ入所する。その後、上の子は下の子と同じ保育所へ転所する。」という計画です。当ウェブサイトでもご紹介した方法です。
入所しやすい0歳児は自宅近くの本命保育所を、しにくい1-2歳児等は比較的入所しやすい地域型保育を希望するケースが典型例です。この組み合わせであれば、きょうだい両方とも入所が決まりやすいです。保育料の減額も適用されます。
そして入所後、兄姉が弟妹が登園している施設のみを希望する転所届を提出するのです。きょうだい加点が得られるので、年度途中でも本命保育所へ転所できる可能性が高いです。
翌年度の一斉入所となれば、更に地域型保育事業の卒園児加点も得られます。点数は非常に高くなり、募集枠さえあればほぼ転所できます。
きょうだいが当初から同一施設への入所を諦め、異なる施設を第1希望とするのは勇気が必要な選択でしょう。
しかし、長期間にわたる保育所通いでは、住居に近くて保育方針に賛同できる保育所へ通うのが望ましいです。その為には、いわば「急がば回れ」という考え方も重要です。
その後、下の子の入所可能性や上の子の転所可能性を基準としつつ、第1希望とする保育所等を慎重に検討されました。
31年4月の上の子の転園を最優先にして考えると、3歳の募集人数が多い保育所の方が良いです。が、下の子は今から6年間通う保育所なので距離を重視したいです。また、B保育園の3歳児クラスでも毎年数名は募集があるようなので、可能性に賭けてみようと思います。
B保育園の3歳児入所枠は決して多くありません。しかし、大阪市内は保育所は2歳児で卒園し、3歳児から幼稚園へ通う児童が一定数います。その為、中間発表時の募集数を上回る3歳児を受け入れる保育所が少なくありません。
上の子が来春に3歳児クラスへ転所する場合、200点+きょうだい加点7点+地域型保育事業卒園児加点6点、合わせて213点となる見通しでした。募集さえ行われれば、ほぼ最上位で転所できるでしょう。保育士優先枠での入所が少し心配なぐらいです。
なお、B保育園では0歳児クラスは一定数の募集があり、過去の実績等から200点であれば入所できる可能性が高いと推測しました。
その後、2月に嬉しいメールを頂きました。
本日、保育所の入所決定の通知が届き、上の子、下の子ともに、第1希望の保育施設への入所が決まりました。
下の子の第1希望はB保育園、上の子の第1希望はC小規模保育(自宅から近い)です。B保育園はとても不安でしたが、小学生以下の兄弟の数が決め手になったのか、なんとか入ることができました。
来年には、上の子の転園が待っています。必ず入所できるわけではないので、まだ保活は続きます。
とりあえず転園希望を出して、年度途中に退園する方を待ちたいと思います。
当初の計画通り、下の子は自宅近くの本命保育所、上の子も自宅近くの小規模保育へ入所が内定しました。
しばらくは2箇所保育が続きますが、これで来年4月にきょうだいが同じ保育所へ通えるメドが立とうとしていました。
そうした中、更に嬉しいメールが届きました。
うれしいご報告があり、メールさせていただきました。
今年の4月の入所で、きょうだいの同時入所を希望して、下の子はB保育園、上の子はC小規模保育に決まりました。
その後、上の子の転所希望を出していたのですが、空きが出たため、上の子もB保育園に転園することができました。こんなに早く空きが出るとは思っていなかったので、とてもうれしく、これで保活が終わると思うとホッとしました。
遅くとも来春までには同じ保育所へ転所できると見通していたところ、まさか夏を前にして転所が決まりました。予期していなかった、嬉しい知らせでした。
大阪市は転勤等で年度途中に転居する家庭が少なくありません。特に都心6区では顕著でしょう。
また、入所点数が高い児童は多くが一斉入所で決まるので、年度前半で入所を待っている児童は相対的に点数が高くありません。更に4月から認可外に入所していても、半年が経過するまでは5点加点に留まります。
こうした状況の中、フルタイム共働き(200点)+きょうだい加点(7点)=207点ある上の子が、入所調整で選ばれたのでしょう。
非常に見事な計画でした。