年末年始や秋の連休は、家族で新幹線に乗って遠出する機会も多いと思います。
幼児や乳児と一緒に東海道新幹線に乗る場合に必要な情報をまとめてみました。
1.おとな料金とこども料金
おとなとこども
●「おとな」と「こども」の区分は次のとおりです。
おとな 12歳以上(12歳でも小学生は「こども」です)
こども 6歳~12歳末満(6歳でも小学校入学前は「幼児」です)
幼児 1歳~6歳末満
乳児 1歳末満●こどもの運賃・料金
「こども」の乗車券、特急券、急行券、指定席券は「おとな」の半額です。5円のは数は切り捨てです。
グリーン券、寝台券、乗車整理券、ライナー券は「おとな」と同額です。
「おとな」1人と「こども」1人で、または「こども」2人で1つの寝台が利用できます。●「幼児」、「乳児」の運賃・料金
「幼児」、「乳児」は無料ですが、次の場合は「こども」の運賃・料金が必要です。
(1)「おとな」または「こども」1人に同伴される「幼児」の人数が2人を超える場合(3人目から「こども」の運賃・料金が必要です)。
(2)「幼児」「乳児」が1人で指定席、グリーン席(自由席グリーン車を除く)、寝台を利用する場合。
(3)「幼児」が単独で旅行する場合。
きっぷのルール
小学校入学前であれば6歳でも「幼児」、中学校入学前であれば12歳でも「こども」と扱われます。
つまり、「こども」=「小学生」、「おとな」=「中学生以上」となります。
2.長距離移動時は11号車付近を
東海道新幹線を走る700系・N700系車両の11号車東京側に「多目的室」があります。
本来は病人や介護が必要な方などが使用される部屋ですが、空室時には授乳やオムツを替える為に利用できます。
11号車に「多目的室」を設置しております。
ただし、お体の不自由なお客様のご利用を優先いたします。
お体の不自由なお客様のご利用がない場合は、授乳や、お客様の体調が思わしくない時にもご利用いただけます。
ご利用の際は、乗務員までお申し付けください。
※先約等によりご利用いただけない場合がありますので、ご了承ください。
車両設備のご案内(東海道・山陽新幹線)
ただ、最近は長時間に渡って「使用中」であるケースが以前より増えている感じがしています。
私が経験した場合だと、介護ベッドを使用していたり、医師や看護師が同伴して入室しているのを見掛けました。
この様になかなか多目的室が空かない場合は、広めのつくりの多目的トイレを利用したり、車掌さんに事情を説明した上で乗務員室を利用しました。
また、多目的室のすぐ横の11号車座席は、本来は3列シートであるところ、座席を撤去して2列シートとされている箇所があります。
具体的には11号車東京よりの12A/B、13A/Bです(C席がない)。
本来C席がある筈のスペースには車椅子が止められる様になっており、空いている時は広げたベビーカーを置けるだけの空間があります。
ただ、車椅子を利用される方の予約・利用が優先される為、それ以外の方は当日朝まで11C、12A/B、13A/Bの予約ができない様子です。
↑一部座席が「予約済」となってしまっており、予約できません。
3.短距離移動や時間にゆとりがある場合は「こだま」「ひかり」を
混雑時に子連れで新幹線を利用すると、周囲に気を遣って疲れ果ててしまいます。
そこでお勧めするのが「空いているこだま・ひかりへの乗車」です。
新大阪・東京間をのぞみが約2時間30分で走るところ、ひかりは約3時間、こだまは約4時間で走ります。
乗車時間は長くなってしまいますがのぞみほど混んでいない場合が多く、特にこだま自由席は同一車両内に他の乗客がいない場合もある程に空いている時もあります。
のぞみと比べてひかり・こだまは自由席も多く、予約せずに乗車して座るのも比較的容易です。
乗車1時間前の、とあるひかり号の座席予約状況です。
半分以上の座席が空いています。
同じく乗車1時間前の、とあるのぞみ号の座席予約状況です。
殆どの座席が予約済となっています。
ひかりやこだまの自由席は更に空いている場合が多く、子供が多少騒いでものぞみほど気を遣う必要性はないでしょう。
授乳が必要な時はのぞみに乗車していましたが、最近はこだまやひかりを選んで乗車しています。
1時間に3本しかないのが悩みですが、乗車中にずっと気を遣い続けるのと比べれば楽なものです。
また、最近はひかりやこだまであっても700系・N700系で運行されており、のぞみと同じ様に多目的室が利用できるのも見逃せません。
遠出の際は混んでいるのぞみより、多少ゆっくりでも気楽に過ごせるひかり・こだまのご利用もご検討下さい。
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