10月と言えば運動会です。
最近は小学校では5月や6月に行うケースが増えてきたそうですが、子供が通っている保育所や周辺の幼稚園・保育所はいずれも10月に行っています。
今月に入り、大阪市内で運動会の撮影を行ったので、備忘録がてら気付いた事を書いていきます(ちなみに計6000枚ほど撮影しました)。

1.機材の割合

いずれの運動会でも、保護者の方々が撮影している機材は概ねこうした割合でした。
(1)ビデオカメラ:50%
(2)携帯電話・スマートフォン:25%
(3)コンパクトデジカメ:20%
(4)デジタル一眼レフ:わずか

最も多かったのが運動会の定番、ビデオカメラでした。
誰でも気軽に撮り逃しなく撮影できるのが大きなメリットでしょう。

次に多かったのが携帯電話・スマートフォン(スマホ)でした。
大画面で被写体を確認でき、多くの人が所有していて使いやすいからでしょう。

コンパクトデジカメ(コンデジ)は5人に1人程度の割合でした。
しばしば言われる「コンデジ離れ」、本当かもしれません。
所有割合は既にスマートフォンに抜かれ、撮影機能の差も年々詰められている印象です。

デジタル一眼レフ(デジイチ)は極少数でした。
キャノンやペンタックスユーザーが多く、ニコンは殆ど見ませんでした。

改めて「乳児クラス(0-2歳)はともかく、幼児クラス(3-5歳)の運動をスマホやコンデジで撮影するのは厳しい、仮に撮るなら動画」という印象を持ちました。

2.子供は早い(SS/AF)

運動会となると、日常生活以上に子供は身体能力を発揮して活発に行動します。
親子競技では子供に付いて行くのが精一杯の有様です。
そんな子供を撮影するにはカメラにも相応の能力が必要です。
すなわち、素早くシャッターを切る能力(シャッター速度/SS)と、動き続ける子供にピントを合わせる能力(オートフォーカス/AF)です。

SSやAFが大きく劣るスマホで撮影するのは余りに厳しいかと感じました。
仮にスマホで撮影する場合、静止画は諦めて動画を撮影するのが無難でしょう。
また、コンデジでもAFが厳しく、遠くて動きが速い場面ではピントを合わせるのに苦労しそうです。
帰宅後に撮影した画像を確認し、上手く撮れていなくて愕然とした方もいることでしょう。

一方、デジイチはSS/AFに余裕があり、ひたすら連写して枚数を稼げば、ほぼ撮り逃し無く撮影できました。

3.露出がマイナスに振れる(暗く撮影されてしまう)

運動会を撮影する場合、構図の多くを占めるのが砂と体操服です。
どちらも色が薄く、そして明るいのが特徴です。
これらをカメラが「明るい被写体」と誤認識してしまったらしく、やや露出不足の写真が出来上がりました(失敗)。
撮影前が慌ただしく、設定を念入りに確認できなかったのが原因でした(反省)。
ただ、パソコンで専門ソフトを用いて画像処理を行い、ほぼ問題のない仕上がりとなりました。

4.望遠域を幅広く用いた

保育所や幼稚園の園庭は運動会を行うには狭く、近隣の公園や小学校を会場として使用するのが専らでした。
写真の撮影情報を見ていると、最も頻繁に使用しているのが300mm前後、次が400mmや200mm前後でした。
望遠レンズで最大望遠の一歩手前を中心として撮影していた事になります。
トラックの反対側は400mmでも厳しく感じましたが、手前側に来た場合は200mmで十分でした。

なお、被写体が近い場合はレンズ交換を行わずにコンデジで撮影しました。
交換するのに時間が掛かるのと、砂埃が舞う中でレンズ交換を行いたくなかったのが理由です。
(一眼レフを2台持って行けば良いのですが、余りに目立つので・・・)

5.データの受渡し方法

CD-Rに焼き付けてお渡しするのが原則的な方法ですが、ネットワークに圧縮してアップロード
したファイルをダウンロードして頂いたり、CD-Rをお渡しするのと同時にお持ちのタブレットへデータをコピーした場合もありました。

大量の写真・動画を気軽に見るにはタブレット(iPad・キンドル・NEXUS7・ソニータブレット等)が最適です。
プライベートで用いているタブレットには、そうした写真・動画を3000枚ほど保存しています。

秋の運動会シーズンは終わりつつあり、これからは発表会・学芸会のシーズンを迎えます。
運動会などのスポーツ関係や各種発表会、日常的なスナップ撮影などでお困りの際はご相談下さい。