住吉区は3小規模保育が選定

住吉区では3箇所の小規模保育が選ばれました。

1つめは株式会社CHILDGARDENが設置する「パンダ保育園」です。

同社は松原市に本部を置いています。同市内で「パンダ保育園 松原園(認可外保育施設)」を運営しています。事実上の母体園となるのでしょう。

新設予定場所は苅田5-18-26 ふぁみーゆアビコⅥです。地下鉄あびこ駅の北東すぐです。ライフにも近く、買い物も楽そうです。

・施設長が熱意をもって小規模保育事業所の設立に取り組んでいることが評価できる。
・0歳児保育について充実を図られたい。
・来年3月に改定される保育所保育指針に対応した保育を期待する

2つめはみとうメディカル株式会社が設置する「みとう保育ルーム」です。

同社は住吉区に本社があり、主に薬局経営・介護支援事業を営んでいます。また、主に事業所従業員の子弟を預かる「みとうキッズルーム(認可外保育施設)」を運営しています。

新設予定場所は長居西3-6-3、長居西2交差点を南に入った場所となります。

この住所はみとうキッズルームと同一です。しかし、キッズルームが移行するのではなく、両者を併設する形となるそうです。しっかりした説明が無ければ、利用者が混同してしまいかねないでしょう。

審査部会でもこの点が厳しく指摘されています。また、人材育成・地域ニーズについても指摘されています。

・ 認可外保育施設を併設する場合は、同じ建物の1階部分に認可外施設を併設することになるため、認可外施設と運営面で明確に区分すること。
・ 開設までに、保護者及び職員に対し十分な説明を行い、理解を得ること。
・ 職員の研修について、人材育成の観点から、組織として主体的に的確な研修計画を作成すること。また、外部研修の活用も検討し、内部研修においては職員の研修時間を確保する体制を整えるともに、人材育成に係る計画を策定すること。
・ ゆとりのある保育を目指す姿勢は評価できるが、地域ニーズを把握し具体的かつ明確な運営方針を持つこと。

3つめは社会福祉法人檸檬会が設置する「Pingu’s English 杉本」です。同法人は旭区に同じ「Pingu’s English 清水」を同時に設置する予定です。

設置予定場所は杉本2-14-1です。JR杉本町駅の北東、古い路地が入り組んでいる地域です。大阪市大が近くにあり、同大学関係者の利用を見込んでいるかもしれません。

・ 法人の方針、研修体制が充実しており、安定した運営が期待できる。
・ 法人の体制を生かし、資質向上につながる職員の採用、育成に期待したい。
・ 法人の認可保育所のノウハウを生かして、小規模保育事業についても質の高い事業構築をされたい。

住之江区はどろんこ保育園(北加賀屋5・小規模)が分園設置

住之江区で選定されたのは、社会福祉法人さざんか福祉会です。同法人は「どろんこ保育園」を運営しており、新たに分園(定員12人)を設置します。

計画によると分園では0歳児保育を行い、既設の本園では1-5歳児保育を行う予定だそうです。恐らくは分園設置による募集数増は1次調整で加味され、2次調整で改めて募集は行わないのではないでしょうか。

分園分の募集は1次調整に含んで行われたのか、それとも2次調整で改めて行うのかは定かではありません。

審査部会では職員配置・衛生管理・安全確保等について指摘されています。分園設置により、園運営が煩雑化してしまうのは避けられないでしょう。

・適正な職員の配置の確保及び給食の調理・搬入・配膳の際の衛生管理を徹底し、運営されたい。
・分園に0歳児を分けることで、1歳児から5歳児の保育室についてゆとりをもった計画となっており、地域ニーズに応えるだけでなく、3歳児以降の保育の受入れに配慮していることが評価できる。
・整備されているマニュアルを日々確認し、運営に努められたい。
・分園の駐輪場の確保や児童の飛び出し対策など、安全配慮に努められたい。
・分園と本園の園児の交流を積極的に行うとともに、職員間での情報共有も密にされたい。

平野区は1保育所の増築・1小規模が選定

平野区では2箇所の施設が選定されました。

1つめは社会福祉法人ユタカ福祉会が既に運営しているカリーノ保育園の増築です。これによる募集数増加分は、恐らく1次調整で加味されているのではないでしょうか。

・地域ニーズに応えて定員増を図られることが高く評価できる。
・施設長の保育に対する姿勢が評価できる。
・来年3月に改定される保育所保育指針に対応した保育を期待する。

2つめは社会福祉法人あゆみ会が設置する「アンパス保育園 平野」です。同法人は堺市に本部があり、同市内でアンパス保育園を運営しています。

設置予定場所は加美北六丁目です。JR平野駅の北、平野川を越えた地域となります。保育所には既に比較的入りやすい地域です。

意欲・意識が評価されている反面、保育内容や内部管理等について厳しい指摘がされています。

・ 高い意識と意欲は評価できる。
・ 実態に即した、乳児保育としてより適切な保育内容の構築を望む。
・ 行政庁の指導及び助言に従うとともに、コーポレートガバナンスを確保した運営体制の構築を望む

詳細は明らかでありません。ただ、スポーツ用品の販売やイベントの企画運営を行う合同会社 Work For Allが母体となって設立された会社だそうです。