本日7月20日に放送された「NHKあさイチ」にて、「保育事故」が特集されました。

あさイチでこれまでもお伝えしてきた、保育園で子どもが亡くなる「保育事故」の問題。最近も起き続けています。これまで、事故が起きた原因や背景について、遺族が知りたいと思っても、なかなか知ることができない状況が続いてきましたが、この4月から新しい制度が始まりました。自治体が第三者による検証委員会を設置し、再発防止に取り組むことになったのです。番組では、その対象となっている、この3月に東京の認可外保育施設で起きた保育事故の遺族を取材。もう2度と同じ悲しみを繰り返さないでほしいと願う遺族の思いとともに、保育事故がなくならない背景について考えました。(以下省略)

http://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/160720/3.html

番組ウェブサイトに概要が掲載されていますが全てではありません。そこで、VTRや出演者コメント等をテキストに書き起こして掲載しました。なお、必要に応じて発言内容を省略・抜粋等しています。

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【写真】
保育施設で亡くなった子供達の写真が並べられている。
ある子は3ヶ月、ある子は1歳2ヶ月で亡くなった

国は昨年4月から事故報告を義務づけ・公開する様にした。
昨年1年間での重大事故は399件、うち死亡事故は14件。

しかし、遺族が原因を知りたくても、具体的な状況が分からないケースが大半。

一昨年、栃木県の保育施設(注:といず)で9ヶ月の女児が死亡した事故。
施設側は突然死で防ぎようがなかったと主張。

【赤ちゃんを紐で縛った写真】
警察が捜査を進める過程で、紐で縛って寝かしつける行為が常態化していたのが明らかになった(注:元従業員から遺族へ情報提供?)。
高熱や下痢があったのに放置したのが死亡の原因だとして、元施設長らが逮捕された。
死亡から1年後の事だった。

国は事故発生時のガイドラインを発表した。
事故の検証も求めている。
先月、遺族が「検証制度ももっと実効性のあるものに」と国へ申し入れ。

【遺族】
子供を亡くした苦しみは想像を絶する。
事実が分からないのは本当に苦しい。

【スタジオ】
保育室は密室、子供は話せない。
事実を明らかにするには、遺族が告訴し、裁判を起こさないとならないケースが多い。
警察が知った情報であっても、遺族に伝えられない事が多い。

【遺族の自宅】
今年3月に1歳過ぎの息子を亡くした母親。
登園一月後、お昼寝中に亡くなった。
死亡前日に着ていた衣服が、そのまま自宅に飾られている。
安置所で切り取った髪の毛を手に取る。

預けていたのは、勤務先が契約した認可外保育施設(キッズスクウェア日本橋室町)。
自宅近くの保育所6カ所は全て定員いっぱいだった。

死亡当日、迎えに行くと保育士達が動揺した様子だった。
変わり果てた姿の息子がいた。

明らかに死んでいた。
帰っておいでといいながら人工呼吸をした。

遺体の解剖が行われたが、死因は不詳。
警察が事件性を調べているが、遺族に捜査情報は知らされない。

息子がなぜ死んだか、昼寝中に何があったか、母親は保育士1人1人から自ら聞き取り。
他の子供達とは別部屋で、2時間ほど、1人でうつぶせ寝させられていた事が明らかになった。
うつぶせ寝が窒息・突然死の危険性がある。
国の指針では仰向け寝が推奨されている。
睡眠中は顔色・呼吸の状態等をきめ細かく観察するようにされている。

監督官庁の東京都は、事故を未然に防ぐ対策が不十分だったとして、施設に行政指導を行った。
しかし、母親は保育現場の体制そのものに無理があったと感じている。

事故当日、子供20人に対して保育士4人と無資格者2人がいた。
国基準は満たしているが、他の泣いている子供を寝かしつけるのに手一杯だったと証言。
園長(1年3ヶ月の保育経験後に就任)が担当職員(月1−2回出勤する無資格者)へ「うつぶせ寝がよく寝る」と指示した。
寝かしつけ後、窓ふき・教材準備の指示を受け、その場を離れた。

しかし、東京都へ提出された事故報告書に、こうした事実の記載はなかった。
現時点では、遺族が事故報告書の内容確認・意見反映はできない仕組み。

5月から委員会立ち上げ。
11月までに事故検証・再発防止策の提言を行う予定。

【母親】
自分の命に代えてもいい存在が奪われている。
せめて検証して何が起こっているのか知らせて欲しい。

【スタジオ】
「どうしてできないの?、どうすればできるの?」という事が多すぎる。

重大事故(死亡等)の事故報告書はこれまで任意提出だったが、義務付けられた。
検証委員会が行われる(死亡の場合は必ず)。

事故報告書はどうして見れないの?
検証委員会の公開・非公開は自治体によって違う。

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