【2026保育所等一斉入所申込分析】(11)福島区／6年保育施設に第1希望が殺到、地域型保育事業の推進が裏目に

2026年度保育所等一斉入所申込状況分析、第11回は福島区です。

※10月28日に発表された数字に基づきます。保育士等優先利用数は申込者数に含んでいます。

昨年と比較し、入所倍率が0.1倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.1倍以上減少した区は水色、また入所倍率が2倍を超えた箇所は赤で表示しています。

第1希望に入所できない児童ばかり

福島区の0歳児や2歳児の入所倍率は市平均を上回っていますが、1歳児は市平均と同水準です。

しかしながら、区全体の入所倍率以上に深刻な状況となっています。第1希望に入れない児童が余りに多いのです。

他区と比べて地域型保育事業が顕著に多い区ですが、殆どの方は6年保育を行う保育所等を第1希望としています。

梅田方面に近い区東部や、ここ数年の間に超大型マンションやタワーマンションが建設された場所に近い保育所等にも第1希望が集まっています。福島区東部より北区西部にある保育所等の方が入所しやすいぐらいです。

これらに該当する保育所等ではまれに見る高倍率となっています。まさしく「殺到」です。何らかの加点がある児童だけ、きょうだいだけ、中には保育士等優先利用だけで募集枠を充足すると見込まれる保育所等も珍しくありません。

原因は地域型保育事業です。0-2歳児の待機児童対策として多くの施設を新設したのが完全に裏目となっています。保育の場を確保するという観点からは即効性がある対策でしたが、広い園庭や6年保育を求める子育て世帯の希望とはミスマッチを生じています。

（詳しいコメントは後日追記する予定です。）

今後の予定＆運営支援のお願い

今年も各区毎の申込状況等を分析し、様々な情報等を掲載する予定です。次回は住吉区・中央区を予定しています。

「○○区の情報を早く知りたい」「××保育所は昨年より入りやすいの？」等のリクエストがありましたら、記事へのコメントや問い合わせからお寄せ下さい。

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