学校や家庭から大阪・関西万博へ来場できない大阪府の児童を対象に、「大阪・関西万博への児童・生徒の夏休み特別招待」が実施されます。

  • 目的: 大阪府から子ども無料招待チケットを受け取っているにもかかわらず、家庭の経済事情や介護・仕事の事情など様々な理由で来場が困難な子どもたちが、万博閉幕までに行きたいと思ったまま終わらないよう、万博を体験できるよう招待する事業である。万博の最先端技術、サービス、世界各国のパビリオン、大屋根リングなどの圧倒的な体験を通じて、子どもたちに将来に向けた夢や希望を感じ取ってもらいたいと考えている。
  • 対象者: 大阪府教育庁が各学校を通じてチケットIDを配布した小学3年生から6年生で、経済的事情などにより保護者同伴での来場が困難な子どもが対象である。
  • 募集人数・対象者数: 最大10,000人である。
  • 申込期間: 6月26日(水)午前10時から7月9日(火)午後5時までである。
  • 申込方法: 6月26日午前10時にオープンする詳細ページから申込フォームにアクセスし、保護者が申請する。「大阪府 夏休み特別招待」で検索すると事業ページが見つかる。
  • 催行日: 8月4日から8日、およびお盆期間を除いた8月18日から22日の計10日間である。
  • 当日の行程モデル: 午前8時半にバス発着地で集合・出発し、午前10時から午後2時まで万博会場でパビリオン体験や大屋根リング見学を行い、午後3時半頃にバス発着地到着・解散となる。
  • 昼食・送迎: 昼食は各家庭で用意し、バス発着地までの送迎は保護者が行う。
  • 引率: お子さん10名から20名につき1名のスタッフが引率し、学校よりも少人数の単位で引率する。
  • バス発着地: 府立学校27校が準備されており、開催日ごとに複数の府立高校から希望の発着地を選択できる。
  • 事業の意義: 学校行事で行けない子ども、また家庭の事情で行けない子どもたちに、万博を体験する機会を提供し、様々な大人が子どもたちを応援していることを知ってもらいたい、という思いで実施される。

質問1: 対象学年の拡大について

  • 記者からの質問: 申し込み状況によって中学生の追加募集を行う可能性について触れたが、他に小学校低学年など、年齢層を広げる可能性はあるか。
  • 知事の回答:
    • 小学校1~2年生への拡大はしないと判断した。その理由として、夏休みという期間と体力的な側面から保護者の同伴が不可欠であること、また万博の内容が小学校高学年以降が最も適切であるという意見が挙げられた。
    • 中学生の追加募集の可能性は残しているものの、優先度は小学校3~6年生の方が高いとした。6月26日からの募集開始後、約1週間で応募状況をみて、1万人の募集人数に十分収まると判断できた場合、6月27日から約1週間後に追加で中学生の募集を開始する可能性があるとしている。小学生だけで1万人に達すると判断した場合は、中学生の募集は行わない。

質問2: 安全対策とスタッフ体制について

  • 記者からの質問: 10~20人に1人のスタッフという体制は手厚いと思うが、先生ではなく子どもをよく知らない人が引率することになるため、スタッフがどのような方々か、また事前の準備や研修は考えているか。
  • 知事の回答:
    • スタッフは事前に研修を行う予定であり、大阪・関西万博に関する基礎的な知識を有する者が添乗する予定である。
    • この事業自体が、学校の招待事業を長年行っている事業者が担当するため、いざという時の相談電話の設置や、子どもたちを安全に引率するノウハウがあると説明した。
    • 参加者の体調不良に備え、看護師もこの事業に参加することになっている。
    • 様々なケースに対応できるよう、しっかりと準備を進めていくとしている。

https://www.pref.osaka.lg.jp/o070050/koho/kaiken2/20250625.html より引用・作成

申込みページはこちらです。

大阪・関西万博への児童・生徒の夏休み特別招待を実施します!
https://www.pref.osaka.lg.jp/moyo/o180010/000004.html

集合場所は各地にある府立高校です。日程毎の集合場所リストがバス発着地となる学校一覧表に掲載されています。

現地では先生の代わりにスタッフが子供10~20人程度を引率します。実施日はお盆を挟んだ計10日間です。募集対象は小学校3~6年生です。募集枠に余裕があれば、中学生を追加募集する計画となっています。

家庭から大阪・関西万博へ訪問するには様々な準備・負担や調整が必要です。

子供本人の入場チケットは大阪府から付与されますが、それ以外の家族の入場チケットは別途購入しなければなりません。交通費・食事代(現地のレストランは概ね観光地価格)・お土産代等も発生します。

我が家は約3万円ほど掛かりました。痛い出費でしたが、せっかくの地元開催、宿泊付きで遊びに行くより安上がりだと割り切りました。それだけの価値はありました。

子供に合わせて仕事を休むのが大変な方もいるでしょう。様々な家庭の形を踏まえ、こうした形で児童を特別招待する事業に意義はあります。

心配なのは夏の暑さです。まだ6月末なのに、短時間でも屋外で直射日光に照らされると体力を奪われます。真夏の盛りに見知らぬ人や場所に囲まれる児童は著しく疲弊するでしょう。

現地で滞在できる時間が4時間と短いのも残念です。学校単位で参加した事例でも現地滞在時間は概ね4時間程度となっており、これと合わせたのでしょう。

行動内容も想像できます。午前に独自タイプのパビリオン見学、昼に大屋根リングやお弁当、午後にパビリオン(コモンズと予想)見学し、帰途に付く形です。もう少し様々な体験が出来れば良いのですが、滞在4時間では精一杯です。

能登半島の子供は2泊3日で万博・USJ・大阪城・道頓堀

「大阪・関西万博への児童・生徒の夏休み特別招待」に関する知事説明を行った1週間前、実は「能登半島地域の子ども大阪観光招待事業」に関して説明を行いました。

https://www.pref.osaka.lg.jp/o070050/koho/kaiken2/20250619f.html

1日日は能登半島から新大阪駅経由で大阪・関西万博パビリオンでホテル泊、2日目は大阪・関西万博とUSJ(ディナー付きパーティー)の後にホテル泊、3日目は大阪城や道頓堀を観光した後に帰宅する内容となっています。

移動によるロスを短くするのであれば、1日目はUSJ、2日目は万博に専念した方が良かったと思います。

2泊3日の豪華旅行が少し羨ましいです。被災して大変な思いをしているでしょうから、大阪で良い思い出を作って欲しいです。