(抗議活動を呼びかける「STOP!ザ・コロワク!皆でTELしよう!」)
全国各地で新型コロナワクチンの接種が進んでいます。首相が掲げた「1日100万回」の達成も間近に迫っています。
一方、ワクチン接種に対する抗議活動も盛んに行われています。ここ数日の間に集中的に抗議が行われたのは、学校への集団接種を行う自治体です。具体的には京都府伊根町・岡山県総社市・愛知県東郷町・北海道奥尻町がターゲットになっています。
一部自治体では抗議活動に屈し、集団接種から個別接種へ切り替えようとしています。
抗議殺到で個別接種に切り替え 12~15歳にワクチン接種開始の京都・伊根町
小中学生2700人への集団接種、ツイッターで「強制接種」と批判出て見直し
岡山県総社市の片岡聡一市長は、小中学生に行うとしていたワクチンの集団接種を見直す考えを表明した。ツイッターなどで「強制接種にあたる」と批判が出たためという。
ワクチン反対派自治体「攻撃」 愛知・東郷町に電話100件
高校生にワクチン接種方針の奥尻島で役場に抗議電話相次ぐ
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210608/7000035138.html
組織だった抗議が行われています。いわゆる「電凸」ですね。これを呼びかけた組織について、中日新聞が紙面で示唆しています。
上記フェイスブックページには子供へのワクチン接種のみならず、様々なコロナ対策を全否定するかの様な投稿が連なっています。「コロナは風邪だ」「ノーマスクピクニック」等といった活動との類似性を感じます。
他にも様々な活動を行っています。
PCR差し止め請求訴訟 原告団&応援団募集
https://www.facebook.com/groups/463514888034039/
確かに学校での集団接種には賛否両論があります。効率的な接種を行うには集団接種が望ましい反面、接種しない生徒への偏見等を惹起する恐れもあります。
文部科学大臣は慎重な立場に立っています。
学校での集団接種に慎重 小中学生、保護者の同意を―萩生田文科相
萩生田光一文部科学相は8日の閣議後記者会見で、小中学生への新型コロナウイルスのワクチン接種について、「直ちに集団接種(が必要)とは考えていない」と述べ、慎重な姿勢を示した。高齢者や基礎疾患のある人への接種を優先した上で、子どもに行う場合は保護者の同意を得るよう呼び掛けた。
政府や自治体等が行う施策について、様々な意見があるのは自然でしょう。おかしいと感じたら、電話等を掛けて意見を伝えるのも権利です。
しかし、大勢の人間が組織的に抗議活動を行い、自治体の正常な業務を妨害するのには眉を潜めます。ただの業務妨害です。しかも主張は反科学的で荒唐無稽です。
組織的な抗議活動によって政策判断が左右される事なく、住民の利益を最大化する方法を選択して欲しいです。
なお、私自身はコロナワクチン接種を受けます。接種できる環境となったら、子供にも接種させます。
学校での集団接種が楽ですが、非接種者の保護を考えると難しいかもしれませんね。となれば、掛かり付け医で個別接種を受けます。
少し気に掛けているのは、様々な学校活動でワクチン接種を前提とする動きが起きないか、という点です。
例えば部活動や修学旅行の参加に際して、「コロナワクチンを接種している事」という条件を付すケースです。
児童生徒の安全を確保するという目的や手段は理解できますが、一部の児童生徒が全く参加できないのは著しい問題です。代替として陰性証明や厳格な体調管理等が要求されるかもしれません。
小学生や未就学児へのワクチン接種も時間の問題でしょう。アメリカでは6か月~11歳を対象とした治験が始まっています。
米ファイザー、12歳以下のコロナワクチン大規模治験開始へ
https://news.yahoo.co.jp/articles/402397db7ba33063c90ebc4b0602fea88852bc5c
子供にも接種させるか否か、少しずつ考えておきたいですね。