新型コロナウイルス感染症では、部活動を起因としたクラスターが全国各地で発生しています。特に屋内で行う高校の運動部で頻発しています。

ハイリスクを認識できていなかったのでしょうか。四国で県・高校・部活動を跨いだ大クラスターが発生しています。

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(6/15追記)

富岡東中・高校でPCR検査の検体採取に従事した教職員1名が感染していたと明らかになりました。

徳島教組「教職員がPCR検査の検体採取」 1人が感染

 徳島県教職員組合は14日、阿南市内の中高一貫校で4月末に新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した際、教職員がPCR検査の検体採取に従事させられたと明らかにした。作業後に1人の感染が判明したという。

https://digital.asahi.com/articles/ASP6G77KYP6GPTLC019.html

朝日新聞の記事では校名は伏せられていますが、前後関係から富岡東中・高校に違いありません。

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感染が四国各地へ拡大する発端となったのは、4月18日(日)に高知南高校女子バレーボール部が富岡東中・高校(徳島県阿南市)へ日帰り遠征した事でした。

日時出来事
4月18日高知南高校女子バレーボール部が富岡東中・高校(徳島県阿南市)へ日帰り遠征した。
4月21日富岡東中・高校で新型コロナ感染者が確認された
4月22日高知南高校女子バレー部員と女子バスケ部員1人が一緒に食事をした
4月23日富岡東高校から高知南高校へ「富岡東高校のバレー部員に感染者、南高校は濃厚接触者に当たらない」と連絡、顧問に咳症状あり
4月24日~25日高知南高校等が高知県高校女子バレーボール春季大会へ参加
4月25日顧問と大会関係者計6人が会食
4月26日?保健所から高知南高校へ「検査を受けた方が良い」と連絡
4月27日顧問1人・部員6人の感染が確認
4月28日部員2人の感染が確認、この日までに富岡東中・高校関連で54人の感染を確認
4月29日部員1人、及び土佐女子高校・明徳義塾高校・高知西高校の部員各1人の感染も確認
4月30日明徳義塾高校3人・土佐女子高校2人・宿毛高校1人、高知南高校女子バスケ部員5人の感染も確認
5月1日高知西高校3人・幡多農業高校1人・高知高校1人・追手前高校1人、高知南高校女子バスケ部員6人の感染も確認
5月2日高知中央高校3人、四万十高校教職員1人(南高校の試合の審判員)、高知南高校女子バスケ部員1人の感染を確認
5月3日高知南高校感染者のクラスメイト2人、高知西高校1人の感染を確認
5月6日高知高校1人・高知西高校1人・高知高校女子バレー部員の母親の感染を確認
5月7日高知南高校女子バレー部員の父親の感染を確認
5月8日高知高校女子バレー部員の祖母の感染を確認
5月10日5月22日から開催される県体は無観客にすると発表

感染が確認された大会参加校の多くは、高知南高校と同じ会場(高知小津高校)でした。

大会抽選結果より作成

感染が各地・各校に広がり、収拾が付かない状態です。

部活動、遠征、他校との練習試合、大会、会食、、、ハイリスクな活動のオンパレードです。高校生の感染者が非常に多い理由の一端が垣間見えます。

恐らくはこれまでも同様の活動を行っていたのでしょう。今まで感染しなかったのが不思議なぐらいです。大阪と四国では警戒心が全く異なるのでしょうか。

バレーボールは体育館の狭いコートにて、多くの選手が密集してプレーを行うスポーツです。汗や飛沫は盛んに飛び散ります。ネット越しに対面で大声も出します。感染者が紛れ込んでいたら、多くの参加者に感染を広げる事は避けられません。

富岡東中・高校がある徳島県は、大鳴門橋や明石海峡大橋を通して関西との交流が盛んな地域です。大阪の感染者が増えると徳島県の感染者も増加する傾向があります。

大阪が感染爆発している今、徳島県でも厳重な警戒が必要でした。

高知南高校の学校長は反省の弁を述べていますが、後の祭りです。

一連のクラスターのきっかけとなった高知南高校の西内清校長は、県外遠征や県内の大会への参加をめた判断について「甘かった、関係者に多大な迷惑をかけて申し訳ない」と話しました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3a2623e343fd00bff4bd8803d61bd51f8ad85f79

学校で感染が拡大する原因は「部活動やサークル活動」「飲食」が多くを占めています。

第4波は拡大する一方です。既に大阪では部活動を自粛しています。全国一斉に部活動等を一時停止し、感染拡大を抑え込む事は出来ないのでしょうか。