2021年度新設保育所紹介、第3回は「谷町中央保育園(中央区)」です。

なお、大阪市内で2021年4月以降に新設開所する保育所等が発表されましたに一覧表を掲載しています。ご参照下さい。

ストリートビュー・基本データ・周辺環境

基本データ
仮称谷町中央保育園
住所中央区十二軒町2-1
開所予定日2021年5月1日
予定定員80名
設置・運営法人(福)貝塚中央福祉会
ホームページhttps://www.kcs.ed.jp/facility/#facility6

谷町中央保育園は、中央区十二軒町2-1付近に設置されます。

以前は企業の事務所ビルが設置されていました。現在は撤去され、基礎部分の工事に着手しようとしている段階です。

ここに6階建の園舎を建築する予定です。

当初は2021年4月の開所を予定していました。しかし、工事中に想定外の地中埋設物が見つかり、開所は2021年5月へ延期されました。

開設延期の理由としましては、工事開始後に建築敷地内に思いもよらない大きなコンクリート塊や廃材等の地中埋設物が数多く発現し、基礎工事の施工が困難になり、その撤去に多くの日程を要することになりました。そのため、工程の見直しなど早期の竣工を目指し調整・検討しましたが、令和3年5月1日の開設となりました。

https://www.kcs.ed.jp//assets/images/facility6_apology.pdf

地中埋設物は既に撤去された様子です。建築現場でそれらしき物は見つかりませんでした。

中央部の巨大な正方形の物体は、基礎部分の支柱か何かでしょうか。他の園舎の建築現場で見た覚えがない物体です。

最寄駅は地下鉄谷町六丁目駅です。徒歩4分程度と非常に近くて助かります。

また、谷町四丁目付近は徒歩圏内ですね。大阪城へも歩いて行けます。

以前は企業の事業所が多い地域でしたが、現在は宅地化が進んでいます。大通り沿いにも大型マンションが続々と建設され、ファミリー層が増加しています。

少し心配なのは騒音問題ですね。敷地はマンションで囲まれています。

特に北側に立地するマンションのベランダは保育所側を向いています。園児の声や物音が一直線に聞こえてきそうです。何らかの騒音対策は必要でしょう。

屋上園庭の有無は不明です。ただ、地上20メートルと高く、マンションに囲まれている為、ここでしっかり遊ぶのは難しいでしょう。

園庭代わりに利用するのは、恐らくは南大江公園でしょう。大通りを歩かずに辿り着けます。非常に広く、遊具類も豊富です。

運営法人・設置予定地域の保育事情

谷町中央保育園を設置・運営するのは、(福)貝塚中央福祉会です。本部は貝塚市にあり、複数の保育所等を運営しています。

大阪市内では関目中央保育所を運営しています。同園が母体園となるのでしょう。

実は中央区は大阪市内で最も保育所整備率(未就学児に対する保育所の定員数)が低い地域です。

中央区は業務地区から住宅地区へ転換が進む地域が多いのですが、日々の生活に必要な保育所等の整備が進んでいませんでした。

保育所等に適当なまとまった敷地は非常に高価であり、保育事業者には手が届きません。結果、敷地が狭い認可外保育施設が保育ニーズに応えていました。

少しずつ保育所等は新設されていますが、それでも全く足りません。

その為か、本保育所も1歳児や3歳児を中心に数多くの第1希望が集まっています。

過去の経験則を踏まえると、フルタイム共働きの多くは入所できると感じています。それ未満の点数の場合、1歳児は厳しいかもしれません。