電子書籍端末「キンドル(Kindle)」にて、「キッズモデル」が発表されました。

Kindle キッズモデル発表、子ども向けの名作や図鑑を読み放題で提供

すべてが読書の時間です

Kindleキッズモデルは、子どものための電子書籍リーダーです。読書のためだけのデバイスだから、安心して子どもに渡せます。ゲーム、ビデオ、アプリの通知などがなく、読書だけに集中することができます。

子どもに人気の本が読み放題

児童書の名作や学習マンガから、「ハリー・ポッター」、「名探偵コナン」、「ドラえもん」、「ディズニー」などの人気シリーズまで、Kindleキッズモデルなら、読みたい気持ちを育む豊富な品揃えが読み放題。

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我が家では以前から子供もKindleを利用しています。よみものが半分、コミックが半分という割合でしょうか。本棚の増加を食い止めています。

とは言え、圧倒的に多いのは「紙本」です。大判書や電子化されていない書籍が存在するので、全面的にKindleへ移行するのは非現実的です。

「Kindle キッズモデル」の商品コンセプトは良いものの、Kindle利用者の立場から複数の致命的な欠点を見つけました。

貧弱なスペック

真っ先に感じた点です。特に、解像度が「167ppi」なのが致命的です。

名称KindleキッズモデルKindleKindle PaperwhiteKindle Oasis
価格¥10,980¥8,980¥13,980¥29,980
価格は容量や接続方法により異なります
同梱物Kindle本体、充電用USBケーブル
キッズカバー
ディスプレイサイズ6インチ7インチ
容量8 GB4 GB8 GB / 32 GB
解像度167ppi300ppi
フロントライトLED 4個LED 5個LED 25個
バッテリー4週間
防水機能
色調調節ライト
明るさ自動調整機能
自動画面回転機能
ページ送りボタン
FreeTime Unlimited1年間追加料金なしで対象のキッズコンテンツが読み放題
年間11,760円相当、プライム会員は年間5,760円相当
保証2年間1年間

テキストコンテンツだけを読むのであれば、解像度167ppiでも読めます。字が小さくて潰れてしまう時は、文字サイズを大きくできます。

しかし、こうした作業を子供が1人で行うのは困難でしょう。

更に問題なのは、文字サイズを変更できない、絵を多用した本です。学習マンガが典型例でしょう。

恐らくは字が小さくて読みづらく、更に絵で描かれている線(特に斜線)がギザギザ状に見えてしまいます。

詳しい比較は、下記ウェブサイトで行われています。

フロントライト搭載で9千円から買える「Kindle(第10世代)」の使い心地を検証

解像度は167ppiで、Kindle Paperwhiteの300ppiとはかなりの開きがあるが、テキストコンテンツであれば、よほど細かい文字でないかぎりは問題ない。またコミックも、多少のディティールがつぶれていることはあっても、話を追えないレベルではない。それほどコマの密度が高くないコミックならば、支障なく読めてしまう。

ただこれは本製品「だけ」を見ている場合の話で、いったん300ppiクラスの上位モデルの表現力を見てしまうと、とたんに不満を感じるようになる。かつてのRetina以前のiPhoneやiPadと同じで、目にしたことがなければ低解像度でも気にならないのだが、なんらかの機会に目にするとそちらが基準になってしまい、元に戻れなくなってしまうのだ。

というわけで、実際に比較してみたのが以下の画像だ。こうしてみると、最初からコミックを読むのが前提であれば、やはり本製品よりも、Kindle Paperwhite以上の300ppiクラスの端末を買ったほうがよいというのが、ご理解いただけるはずだ。

https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ebook/1179940.html

これに6インチという画面の小ささが拍車を掛けます。

多くの子供(大人も含む)は「画面も字も絵も小さすぎる、ギザギザして読みにくい」と感じるのではないでしょうか。

「FreeTime Unlimited」の品揃えが貧弱

Kindleキッズモデルには「FreeTime Unlimited(1年間)」が付属します。

児童書の名作や学習マンガから、「ハリー・ポッター」、「名探偵コナン」、「ドラえもん」、「ディズニー」などの人気シリーズまで、Kindleキッズモデルなら、読みたい気持ちを育む豊富な品揃えが読み放題。

1年間のFreeTime Unlimited利用が含まれているので、1,000冊以上の子ども向けの本を1年間追加料金なしでお楽しみいただけます。Kindleストアで本を購入して、Kindleキッズモデルに追加することもできます。

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読み放題と言えども、たった1,000冊です。この中に、子供が興味を示して読む本が何冊含まれているでしょうか。

頻繁に子供と本屋へ行って児童書コーナーを右往左往する私としては、1,000冊という品揃えは決して多くないと感じています。

多くの方はこのラインナップに満足がいかず、Kindleストアで本を購入して追加する事になるでしょう。FreeTime Unlimitedのみで運用するのは厳しいです。

買うならOasis・PaperWhite(+FreeTime Unlimited)を

では、どのモデルを購入するのが良いのでしょうか。

私がオススメするのは上位モデルの「OasisPaperWhite、広告なし、できれば32GBモデル」です。我が家でも利用しています。

これらのモデルは解像度が300ppiと高いので、字も絵も潰れずに読めます。

更にKindleOasisは画面サイズが7インチと大きく、読み物もコミックも快適に読めます。

キッズモデルと比べて、上位モデルは高価です。本棚や格安スマホが買えてしまう価格です。

しかし、スペックの違いは一目瞭然です。我が家でも子供が好んで読んでいます(お陰で私の読書が進みません)。

また、上位モデルに「FreeTime Unlimited」を組み合わせて使う事もできます。ラインナップが気に入れば継続、イマイチなら解約するのも良いでしょう。

小さい頃の読書習慣は、その後の読解力や理解力に直結します。読書環境を整え、良い本を紹介するのは、大人の責任です。