【警報と保育所等への登降園の関係】

気象災害時における、幼稚園・保育所等への登園・お迎え

【暴風警報】


http://www.jma.go.jp/jp/warn/000_05.html

首都圏を直撃した台風15号により、大きな被害が出ています。

昨年に大阪を直撃した台風21号から得られた教訓をまとめました。

停電は長引きます

平成30年台風21号でも大規模な停電が発生しました。

しかし、当日中に復帰した地域は一部に限られました。多くの地域では翌日・翌々日まで停電が続く、一部地域では2週間ほどの停電が続きました。

千葉県では君津市の鉄塔が倒壊しています。今回も停電が長引きそうです。

約50mの送電線鉄塔 2基倒壊 千葉
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190909/k10012071111000.html

東電の会見によると、千葉・神奈川・静岡等の停電を本日中に全面復旧するのは困難だそうです。

電気が使えないと大きな支障を来します。冷蔵庫の中身は全て処分するとして、食べられる物から早急に食べて下さい。

特に、スマホのバッテリー切れは深刻です。節約しながら使うと共に、モバイルバッテリーを活用して下さい。

また、冷蔵庫は開閉さえしなければ、1日程度は冷蔵し続けられます。また、凍った物を冷蔵庫に移しておくと、冷蔵効果が持続します。

今日は全面的に休校・休園か、明日以降も休校園? 通学路の安全点検を

首都圏の多くの地域にある学校(小学校・中学校・高校)・幼稚園・保育所等では、既に本日9日の休校・休園が決定しています。

暴風警報が解除されても、学校等は簡単に再開できません。教職員が出勤できず、通学路や施設等の安全点検ができていない為です。

通学路の被害は深刻です。

暴風雨が一段落した後、自宅の周囲の様子を見てきました。幸いな事に自宅に大きな被害はありませんでした。が、周囲には大きな被害が生じていました。

私が気づいただけでも屋根瓦・トタン・ベランダ・屋根裏の崩落、パイプやサッシの落下、樹木の倒壊、窓ガラスの散乱、電線の破断、ゴミの散乱、車の横倒しが生じていました。

こうした被害を実際に見たのは初めてです。似たような被害は学校・保育所等・幼稚園でも生じているでしょう。改めて台風の威力の大きさを実感しました。

一部では片付けを始めていましたが、多くはそのままで放置されていました。恐らくはこのまま夜を越すのでしょう。

通学路の様子は普段と大いに異なります。やんちゃな子を中心に、落ちている物で遊んだり触ったりするでしょう。また、壊れかけている物に触れたり、落ちかけている屋根瓦を見に行く子もいます。

今日の夕方に周囲の様子を見た限り、こうした道路を子どもだけで登校させるのは非常に危険です。

明朝に少しでも時間がある方は、子どもの安全の為、通学路の安全点検や登校への付き添いを行って頂けないでしょうか。

今日は徐々に天候が回復するそうです。可能な範囲で通学路の安全点検を行うのが望まれます。

特に深刻だったのは公園等での倒木です。大阪市内の公園や道路では、多くの樹木が倒れていました。

まずは道路上の倒木を撤去し、その後に公園内を撤去していました。しばらくは自由に遊べない公園が多いです。

鉄道運休も長引きます

JR東日本は午前8時頃までの計画運休を公表していましたが、運転再開は大幅にずれ込んでいます。私鉄各線も同様です。

東海道線は、台風による架線に支障物の影響で、上下線で運転を見合わせています。運転再開の見通しは立っていません。振替輸送は実施していません。

京浜東北線は、台風による倒木の影響で、蒲田~大船駅間の上下線で運転を見合わせています。運転再開の見通しは立っていません。振替輸送は実施していません。

横須賀線は、台風による停電の影響で、上下線で運転を見合わせます。運転再開の見通しは立っていません。振替輸送は実施していません。

総武本線は、台風の影響で、上下線で運転を見合わせています。運転再開見込は立っていません。

https://traininfo.jreast.co.jp/train_info/kanto.aspx

仮に運転を再開しても、電車の本数は非常に少ないです。また、次の電車がいつやって来るかも分かりません。

大阪で鉄道が復旧するまでに、台風が通過してから6時間前後を要した覚えがあります。関東で鉄道が動き出すのは昼過ぎ、それでも本日中は大混乱が続くでしょう。

また、一部の路線では深刻な被害が伝えられています。

例えば駅舎の屋根が飛んだ東千葉駅を通過する総武本線は、本日中の運転再開は絶望的でしょう。

台風15号の影響で、千葉県千葉市にあるJR東千葉駅の駅舎の屋根の一部が飛んで、折れ曲がった状態で架線に引っ掛かっています。

飛ばされた屋根は、長さ10メートルほどで、折れ曲がった状態で架線に引っ掛かり、風にあおられて上下左右に揺れていました。

JR東日本によりますと、担当者が現場で状況を確認していますが、風が弱まってから復旧作業を行うため、JR総武本線の運転の見通しは立っていないということです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190909/k10012070441000.html

こうした路線は他にもあるでしょう。

今日は出社や移動を諦め、片付けをしながら自宅で過ごした方が良いと思います。

途絶える物流

物流にも深刻な影響を及ぼします。

昨夕、子供と一緒に近所のスーパーマーケットへ買い物に行きました。店内に入った途端、目を疑いました。商品が全然なかったのです。

商品棚には「台風21号による影響の為、商品入荷に大きな影響が出ています。ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。」といった張り紙がありました。

https://yodokikaku.net/?p=24363

特に停電している地域では、自宅で調理するのは困難でしょう。スーパーマーケットやコンビニ等にて、早めに食事や飲み物を確保する様にして下さい。

また、住まい等の応急措置に必要な資材も早急に売り切れます。ビニールシート・養生テープ・バッテリー等、必要な物は早めにご購入下さい。

昨年に重宝した物は、下記投稿にまとめています。

【平成30年台風21号・大阪北部地震】防災グッズの重要性を痛感しました

暑さ対策も必要です

今日は午後から気温が急上昇し、最高気温が35度に達する地域もあると報じられています。

停電してエアコンが使えない地域では、生死に関わります。今更ながら、冷房が効いている施設等に避難するのもご検討下さい。