待機児童問題を解消すべく、大阪市は様々な手法を利用して保育施設の新設を行っています。新しい方法の一つが「国家公務員宿舎内での新設」です。

阿倍野区播磨町にある国家公務員阿倍野合同宿舎(阪南小学校横)内において、小規模保育施設を設置する計画を打ち出しました。平成30年4月までの開所を目指し、公募が始まりました。

国家公務員宿舎内に小規模保育事業所を設置します。

 大阪市では、増加する多様な地域の保育ニーズに対応するため、認可保育所や認定こども園の整備、地域型保育事業の実施などによ り入所枠の拡充を図っております。
 このたび、国とともに実施する待機児童解消の取組みのひとつとして、近畿財務局にご協力いただき大阪市で初めてとなる国家公務員合同宿舎を活用した小規模保育事業所(A型・B型)を設置・運営していただく事業者を募集します。

募集する合同宿舎
 ・宿舎名:阿倍野合同宿舎(101号室)
 ・住所:大阪市阿倍野区播磨町1-5-25
 ・最寄り駅:大阪市営地下鉄御堂筋線西田辺駅
 ・面積等:約82㎡・3LDK・鉄筋コンクリート造

開設期限
 平成30年3月末までに整備工事を完了し、大阪市より認可及び確認を受けて、「平成30年4年1日」までに運営を開始してください。

http://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/page/0000401981.html

公務員宿舎は西田辺駅から徒歩7分程度の場所にあります。付近にお住まいの方であれば、小規模保育へ立ち寄ってから駅へ向かうのは容易でしょう。

阿倍野区は待機児童問題が極めて深刻な地域の一つです。特に区北部(松虫通以北)は入所できない児童が極めて多い状況です。また、宿舎内への小規模保育が設置される南部地域も、入所するのは容易ではありません。

【H29保育所等一斉入所申込分析】(6)阿倍野区/倍率ワースト・0歳児申込急増・北部1-2歳は加点必須

この背景には阿倍野区で保育所の新設が殆ど行われておらず、既設の幼稚園のこども園への移行・小規模保育の新設による対応に留まっていたのが主な要因です。

方針転換したのか、阿倍野区では平成30年4月に向けて数多くの保育施設を新設する予定です。今後も重点的にお伝えしていこうと考えています。