※H29大阪市保育所等一斉入所募集の中間発表は、10月28日に公開される見通しです(例年通りであれば)。

残念なお知らせです。大阪市中央区高津二丁目において平成29年4月までに小規模保育の設置・運営を予定していた事業者が、選定を辞退しました。

平成28年度 大阪市中央区における小規模保育事業所設置・運営に係る選定事業者の辞退について
大阪市中央区に置いて、選定事業者として決定していました事業者の辞退がありました。

選定事業者名設置予定場所辞退理由
株式会社エムズ中央区高津二丁目物件の都合により、開設が困難となったため

http://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/page/0000378675.html

一斉入所申込期間を終えてからの辞退に対し、落胆と失望を感じた方もいるでしょう。辞退は仕方ないとしても、もう少し早く表明して欲しかったです。

予定名称は「はっぴぃばーす大阪市小規模保育園」、設置予定場所は国立文楽劇場の裏手でした。下寺町交差点・千日前通に面した大型マンションの2階で、1階部分にはスーパーマーケットが入居しています。

大型マンションの下層部分への保育所設置は一つの理想形です。マンション直結の利便性・テナント入居率の向上・騒音問題の極小化が図れます。

辞退理由は「物件の都合」とされています。マンション自体の構造・避難経路・契約関係等は大阪市の審査をクリアしていたでしょう。工事に着手する段階に至ってから、小規模保育の設置を断念せざるを得ない重大な瑕疵が明らかになったのでしょうか。

小規模保育なので、第1希望として検討している方は決して多くないでしょう。しかし、本小規模保育の設置予定場所には、大きな特色がありました。それは「幼稚園に近い」という点です。

予定場所は中央区となっていますが、天王寺区・浪速区と隣接した地域です。天王寺区側にはパドマ幼稚園・市立生魂幼稚園があります。0-2歳は小規模保育で、3歳児からは幼稚園へ登園する計画だった家庭もあるでしょう。

この地域の保育所は少なく、入所は難しいです。選定辞退により、考え方を再検討せざるを得なくなった家庭は大変です。

繰り返しになりますが、辞退その物は仕方ありません。しかし、時期が余りに遅すぎます。遅くとも9月末までに辞退すべきでした。今頃、入所希望者へ区担当者が個別に電話で説明しているのではないでしょうか。

市民・市にとっては良い迷惑です。市は違約金を請求すべきではないでしょうか(当然、契約書に条項を設けているでしょう)。