様々な場所で「教員はブラック」という話題を耳にしています。
それと同時に、教員の基礎学力に疑問を感じる場面もあります。X(旧ツイッター)に「自治体別・出身大学別小学校教員採用試験合格(もしくは採用)数」が投稿されています。
https://x.com/hellohellock/status/1887874793242026233
これによると、2023年度に実施された大阪市小学校教員採用試験における出身大学別合格者は下記の通りでした。
| 大学名 | 合格者数 |
| 大阪教育大学 | 52人 |
| 大和大学 | 28人 |
| 大阪成蹊大学 | 22人 |
| 常磐会学園大学 | 17人 |
| 武庫川女子大学 | 16人 |
| その他 | |
| 合計 | 411人 |
過去に子供達の担任だった先生には、これらの大学以外の出身者では四天王寺大学・明星大学・大阪体育大学等の方がいました。
戦前からの伝統と歴史がある大阪教育大学が1位なのは納得の結果です。一方、2位以下は一般的には決して有名でない、いわゆる偏差値ランキングでは上位に掲載されていない大学が並んでいます。
先生は子供のことを親身になって考えて下さる方ばかりでしたが、一部には指導力や基礎学力に疑問符が付く先生がいたのも事実です。
分かりやすいのは問題集やテストでの丸付けです。誤った答えに丸付けをしたのは見間違いかもしれませんが、誤った計算過程や誤字脱字を何度も見逃したのには閉口しました。
音読での間違いも気付きやすいです。子供が国語の教科書を音読する際に間違った読み方を咎めると、「だって○○先生はこう読んでいたよ。」との返事がありました。
念の為に辞書でも確認しましたが、どう考えても先生の読み方が誤っていました。連絡帳に「当方の理解や記憶と異なっているので、念のため、ご確認下さい。」と記し、訂正を求めた事もありました。
子供が授業内容を上手く理解できていなかったので詳しく話を聞いたところ、先生の説明が非常に回りくどくて消化できていなかった事もありました。考え方を整理し、重要な点をマーキングすると、あっという間に理解していました。
新人を現場で指導する先生方が苦労している様子も垣間見えます。授業を行っていた大和大学出身の若手教員が誤った説明等をしたところ、指導として立ち会っていた大教大出身の中堅教員(誤字脱字等は皆無)がその場で厳しく指導した事もあったそうです。「児童の面前でそこまで言わなくても良いのに」と感じた程です。
一方で校長や教頭といった管理職は異なります。採用年代の違い等もありますが、私が知る限り、大教大を初めとする国公立大学出身者ばかりでした。話の理解やテンポが早く、コミュニケーションが円滑に取れました。
一昔前は大学を卒業した保護者が限られていた時代もありました。しかし、現在の小学生保護者の半数程度は大学を卒業しています。大阪大・神戸大・同志社大といった関西の有名大学を卒業した保護者もいます(但し京都大は殆ど聞かない)。
出身大学や偏差値が全てというわけではありませんが、基礎学力と出身大学には明確な相関関係があります。
お世話になっている学校で授業をして下さる先生は良い方ばかりです。小学校の先生は子供と一緒に身体を動かす機会も多く、学力よりも体力や行動性が評価されやすいという判断もあるのかもしれません。
しかしながら、小学生を指導する上で保護者が求める学力水準に達しているかは疑問に感じる場合もあります。少なくとも保護者から何度も訂正等を求められる様では困ります。
なお、私が知る限り、中学校の先生は大教大がメインです。小学校の先生とは異なります。
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