以前から中国人による紙オムツの大量買付が話題になっていました。
今回は資格外活動による入管難民法違反で3人が逮捕されました。
資格外で紙おむつ買い付けの疑い 中国人3人逮捕
神戸新聞NEXT 10月15日(水)23時21分配信調理人の在留資格で入国したのに、子ども用の紙おむつの買い付けを仕事にしていたとして、兵庫県警外事課などは15日、入管難民法違反(資格外活動)の疑いで、明石市大久保町大窪の調理師斉雪峰容疑者(31)ら中国籍の男3人を逮捕した。
日本製の紙おむつは近年、中国で人気が高まり、特定のメーカーの製品が買い占められているという。同課は紙おむつが中国へ輸出されたとみて調べている。
ほかに逮捕されたのは、いずれも同市大久保町大窪の職業不詳、李新華容疑者(38)と〓(りゅう)欣宇容疑者(36)。
3人の逮捕容疑は7~8月、在留資格を得ていた調理人の仕事をせず、子ども用の紙おむつの買い付けをした疑い。いずれも容疑を否認しているという。
同課によると、3人はそれぞれ、神戸や明石、姫路市などの赤ちゃん用品専門店やドラッグストアなどを1日に数十店巡回。花王の「メリーズ」を中心に1日最大150~180パックを購入し、中国籍の台湾料理店経営の男(24)に転売していたという。
同課は15日、この男が借りている明石市内の倉庫を家宅捜索し、約1万パックの紙おむつを確認。男が中国に輸出していたとみて、古物営業法違反容疑(無許可営業)で任意で事情を聴いている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141015-00000012-kobenext-l28
記事にある通り、中国では花王のメリーズに人気が集中しており、他ブランドの紙オムツを圧倒しているそうです。
ドラッグストアやホームセンターに出掛けると、何故か特定ブランドの紙オムツだけが品切れになっている現場をしばしば目撃しました。
その裏には、転売目的による大量購入がありました。
中国では日本国内での倍額で売れると聞きます。
中国でのネット通販最大手タオバオにて一例を挙げてみます。
(中国語は学生時代に勉強したきりで、自信はありません。)
http://detail.tmall.com/item.htm?spm=a230r.1.14.1.gIfe1F&id=10712276445&ad_id=&am_id=&cm_id=140105335569ed55e27b&pm_id=&abbucket=13
メリーズのテープ式紙オムツ(Lサイズ・54枚入り)は、上記のサイトでは170元(約3,000円)で売られています。
一方、日本国内では遙かに安い値段で販売されています。
https://www.aeonnetshop.com/shop/goods/goods.aspx?goods=010500000310304901301230881
何と1,317円(税込/10月23日現在)です。
中国国内での販売価格の半額以下です。
嵩張って運賃が掛かってしまいそうな紙おむつですが、これだけの差額があれば利益は十分に出そうです。
業者対策の為か、上記のサイトの下部には「当社は小売業であり、店舗・商品部・外商等を問わず、転売を目的とした大量購入はお断りします。」という但し書きが記載されています。
中国人が日本国内で生産された安心できるメリーズにこだわる気持ちは理解できます。
子供に安心できる物を使いたい親心は世界共通でしょう。
一方、小売店で商品を買い占めてしまうと、日本人が小売店で買えなくなってしまいます。
現にAmazonはメリーズ商品の直販が少なくてマーケットプレイスによる販売が大半を占めており、直販時より値段が大きく上昇しています。
こうした事態が続くと、日本人が自宅用に使う紙オムツをメリーズ以外の商品へ切り替える動きが強まる事が予想されます。
転売目的による購入を放置し続けると、最終的にはブランド価値の低下に繋がりかねないでしょう。