大阪市の松井市長が踏み込んだ発言をしました。
大阪市を目的地とするGoToトラベルの一時停止のみならず、「大阪市民も利用を今すぐ控えていただきたい」という旨をコメントしました。
松井大阪市長、ＧｏＴｏトラベル「速やかに止めて」
松井一郎大阪市長は24日、新型コロナウイルスの感染急拡大で同市が「Go To トラベル」事業の対象から除外されることに関し「可及的速やかに、当面の間止めていただきたい」と同調した。市役所で記者団に述べた。この事業を利用して大阪市から出発する旅行は「今すぐ控えていただきたい」と求めた。
吉村洋文知事も「最終的には国が決めること」とした上で「大阪府の希望としては27日か、遅くとも28日には中断してほしい」と話した。また、大阪市内の繁華街の一部飲食店を対象に27日から15日間程度、午後9時までの時短営業を要請する考えも改めて表明した。府庁で記者団の取材に応じた。24日午後の対策本部会議で正式決定する。
松井氏は時短営業要請について「市民の命を守るためには心苦しいが、再度お願いしないといけない」と強調。井戸敏三兵庫県知事が23日、東京や大阪などとの往来自粛に言及したことに対しては「往来によって感染拡大が起こっているというのは根拠がない」と効果を疑問視、大阪では実施しない考えを示した。
https://www.nikkansports.com/general/news/202011240000338.html
会見動画が掲載されています。
https://www.youtube.com/watch?v=5HY0DUyRbtM
・人の多いところ、繁華街を中心に時短をお願いしたい
・具体的な地域は本部会議で状況を聞きながら判断したい
・国や府の協力金に大阪市が独自に上乗せしたい（計2万円以上）
・短時間で会食は済ませて貰いたい
・ミナミのお買い物キャンペーンは継続するが自然と客は減ってくると思う、延長する
・往来で感染が拡大している根拠は無い、春はコロナがよく分からなかった、現時点で往来自粛要請は考えていない
・飛沫が飛ぶ環境（食事をする場所）について、ご協力をお願いしたい
・夏の休業要請を同じ形でお願いする
・可及的速やかにGoToトラベルを止めて欲しい、今週中にも
・強制はできないが、大阪市民がトラベルを使うのは控えて欲しい
営業時短要請の詳細も明らかになってきました。
対象地域は大阪市北区・中央区の全域の飲食店、協力金は2週間で50万円だそうです。
大阪市の松井一郎市長は24日、新型コロナウイルス対策として営業時間の短縮を要請する対象について、繁華街のキタとミナミがある大阪市北区と中央区の飲食店にすると明らかにした。要請した場合の支援金については、市が独自に1店あたり15日間で最大20万円を上乗せするとした。大阪府は、政府と府で15日間で計30万円の支援金を支払う方針で、市の上乗せ分を合わせると計50万円となる。
府は24日夕にコロナ対策本部会議を開き、こうした対策を正式に決める予定だ。
春はキタとミナミ、夏はミナミのみが対象でした。今回の時短要請地域は広い地域が対象です。大阪市の中心部がすっぽりと入ってしまいます。
この地域での年末の忘年会需要は、ほぼ蒸発してしまいそうですね。
大阪府の重症病症使用率は昨日23日時点で約48％、実運用病床数を分母とすると約80％に達しています。コロナ感染者やその他の重症患者が適切な医療を受けられない水準が近づいています。
大阪市内は3連休も多くの人出で賑わっていました。今後も感染者や重症者が増え続ける可能性が濃厚です。
松井市長が思いきった措置を執るには理由があります。GoToイートやトラベルに市民が浮かれたしっぺ返しだと感じています。
