痛ましい事件です。
「死を招いた保育」(上尾保育所事件)を思い出しました。

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(7/30追記)
春日野園に関連する記事を「タグ:春日野園」にまとめました。
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 京都市伏見区の民営認可保育園「春日野園」で今月13日、体操教室の時間中、男児(5)が頭の骨を折る重傷を負っていたことがわかった。

けがの直前、体操教室に付き添っていた30歳代の女性職員が、男児を園内のホールから園庭に放り出していた。職員は保育士資格を持っていなかったが、担任の保育士は、外勤で不在だった。事故の発生から病院搬送まで約3時間かかっており、市が安全管理などの状況を調べている。

市保育課や園によると、13日午前10時30分頃、外部の指導員が、ホールで跳び箱を園児に教えていた際、列から離れて棚に寝転んでいた男児3人を、職員が1人ずつ服をつかんで引きずり出し、両脇を手でつかんで園庭へ放り出した。

このうち1人が、泣いて後頭部の痛みを訴え、別の保育士がタオルで冷やした。その後の昼食でも男児は食欲がなく、ぐったりとしていたため、午後1時20分頃、病院に搬送。男児は頭蓋骨の陥没骨折で入院し、23日に手術を受けた。

園側は保護者に「男児が自ら転んだ」と説明していたが、「男児が投げられてけがをした」との匿名の通報を受け、17日に市が園に確認して発覚。職員は市の調査に「言うことを聞かなかったので感情的になった。頭を打ったかは確認しておらず、その後の異変も気づけなかった」と説明。男児や複数の園児は、放り出されたはずみで、置いてあった太鼓に頭をぶつけたと話しているという。

職員は保育補助の用務員として、2003年から同園で勤務。沢井清子園長は「責任の重さを感じている。男児や家族、保護者におわびしたい」と話した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20140625-OYT1T50138.html

男児が棚から女性職員に放り出され頭骨折か…京都市伏見区の民営認可保育園
2014.6.25 22:15 [westナビ]

京都市伏見区の民営認可保育園「春日野園」で今月13日、体操教室の時間中に5歳の男児が頭を打ち、頭蓋骨を折る重傷を負っていたことが25日、市保育課への取材で分かった。けがをする直前、体操教室に付き添っていた30代の女性職員が棚に入っていた男児を放り出したといい、同課はけがとの因果関係を調べている。

同課によると、13日午前10時~10時40分、体操教室で跳び箱の待ち時間が長くなり、男児を含む複数の園児がふざけて棚に入った。それに気付いた用務員の30代女性職員が、棚で寝転んでいた園児たちを園庭に放り出したところ、男児が置いてあった太鼓に頭をぶつけたという。

体操教室には園児20数人が参加、体操教室の外部スタッフとこの職員だけがおり、担任の保育士は出張していて不在だった。女性職員は保育士資格を持っておらず、「注意するつもりだったが、頭に血がのぼって行き過ぎてしまった」と説明しているという。

午前11時50分ごろ、男児がぐったりして倒れているのを同園の保育士が発見。午後1時20分ごろに市内の病院に運ばれたが、男児は頭蓋骨の陥没骨折との診断を受け、23日に手術を受けた。

市保育課は「原因究明を進めるとともに再発防止に向け同園を厳しく指導する」としている。

http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140625/waf14062522150038-n1.htm

■「事の重大さ、責任感を…」 京都の保育園 5歳児が放り投げられ大けが

京都市の保育園で、5歳の男の子が女性職員に庭に放り出され、頭の骨を折る大ケガをしていたことがわかりました。
女性職員は保育士資格を持っておらず、市は安全管理に問題がなかったか調査しています。

「事の重大さ、責任感はきっちりと思っています」(春日野園 澤井清子園長)
事故があったのは、京都市伏見区の民営の認可保育園「春日野園」です。

今月13日、授業中に男の子(5)が棚に入って寝転び出したため、女性職員(30代)が何度も注意しましたが、言うことを聞かなかったので、庭に放りだしたということです。
男の子は泣き出しましたが保育園はすぐに処置をせず、約3時間後に病院に連れて行ったところ、頭蓋骨を折る重傷だったということです。
女性職員は、保育士資格を持っていませんでした。

市は安全管理に問題がなかったか調査しています。 (06/25 18:02)

http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE000000000000005043.shtml(動画・園長インタビューあり)

事件が発生したのは京都市伏見区の南東部、宇治市との市境に近い伏見区日野田中町16にある「春日野園」です。
男児を放り出した職員は「保育補助の用務員」であり、保育士の補助・清掃・洗濯等に従事していたと考えられます。
匿名の通報(騒動を見聞きした園関係者でしょうか)がなければ有耶無耶のままに終わっていた可能性が高いでしょう。

時系列でまとめてみました。
10:30頃 男児3人を園庭に放り出した所、1人が太鼓に頭をぶつけた
11:50頃 男児が泣いて痛みを訴えているのを他の保育士が発見し、タオルで冷やした
12:00~ 昼食でも食欲がなく、ぐったりしていた
13:20頃 病院へ搬送

記事及び時系列から、この様な問題が考えられます。

(1)担任の保育士が不在であった
体操教室が行われていた事件当時は外部の指導員と職員しかおらず、担任や他の保育士が不在だったと見られます。
担任の保育士が外出していれば、他の保育士が代わりに付き添うべきした。
非保育士が付き添うとしても何らかの形で保育士が目を届かせ、保育士が不在となる現場を作るべきではないでしょう。

(2)男児を園庭を放り出した
言語両断です。
過失傷害の罪に問われる可能性があります。
頭をぶつけた「太鼓」はブラスバンド用の太鼓だったとみられます。

(3)男児を発見するのが遅い
放り出されてから発見されるまで、1時間20分も経過しています。
この間、この保育園の園長・保育士・職員等は何をしていたのでしょうか。
発見時に心肺停止状態に陥っても不思議ではない状況だと推測されます。
男児の調子が普段と異なるのに、恐らく他の園児の誰かは気付いていたでしょう。
異変に気付いた園児からの通報が無かったとは考えにくいです。

(4)即座に適切な治療を行わず、医療機関への搬送も遅かった
当初はタオルで冷やしおり、たんこぶの処置と同じ様に扱ったのでしょうか。
6月13日の昼食はカレーライス・サラダ・果物でした。
保育園児が大好きそうなメニューです。
食欲が無くてぐったりしているのは明らかな異常です。
ここでようやく事態の重大性に気付いたのか、ようやく搬送しています。
石田駅・六地蔵駅周辺には武田病院等の救急病院があり、10-15分程度で搬送できます。

(5)保護者へ虚偽の説明を行い、事故と装った
現場を目撃した園児等からは「放り出された」との話があり、保育園も事故当日には把握していたでしょう。
であれば、事件を隠す為に保護者へ虚偽の説明を行い、事実を隠蔽しようとした可能性があります。
子供は正直なもので、保育園であった事は毎日あれこれ教えてくれます。
子供の話から多くの保護者も異変に気付き、保育園を突き上げ、または市へ通報したのかもしれません。

男児の健康と速やかな回復を願ってやみません。