深刻な相談メールを頂きました。他市の対応を含めて多くの情報を知りたがっている趣旨なので、一部を編集した上で掲載します。

緊急事態宣言中に家庭保育が可能な方は家庭保育をお願いしますと保育園から連絡がありました。

私は現在育休中で、近い内に職場復帰する予定です。

大阪市のホームページを見ると、6月末まで育休延長可能となっていました。

私は医療従事者で、コロナ対応をしている病院へ復帰予定です。ワクチン接種も終えています。

変異株の感染者がまわりでも最近多く、恐怖を感じています。私が復帰する事で、家族感染して保育園のお友達に感染が拡大したら…と思うと怖いです。

去年の緊急事態宣言では、通っている保育園から登園しないでほしいと言われた医療従事者の人もいます。

私が働く事で、子どもが園で差別的な扱いを受けたらどうしよう。と不安です。

医療従事者不足で、怖いけど現場に戻らないと!と気持ちを切り替えていた矢先にこの情報を知り困惑しています。

他の市の方はどのような対応なのか、みなさんどうされるのか知りたくてコメントさせていただきました。

コロナ対応病院への復職、本当にお疲れ様です。大阪の医療機関は非常に厳しい状況であり、経験者の復職は数少ない朗報の一つでしょう。

子供が受診している病院でもコロナ対応を行っています。院内の態勢が日に日に物々しくなり、一般患者ですら緊張感を感じています。

気にされているのは、(1)復職の是非、(2)家庭内感染を起因とする園内感染・差別的取り扱いの恐れ、ですね。

緊急事態宣言に伴い、大阪市は「保護者が仕事を休まれる等で家庭での保育が可能な方のみ、家庭での保育の協力を依頼」「育児休業者の復職期限を6月30日まで延長」としています。

保育施設等における緊急事態宣言(令和3年4月25日から5月11日)への対応について
https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/cmsfiles/contents/0000499/499996/2kinkyuujitaisengen-3.pdf

育児休業者の復職期限を延長するのは、家庭保育への協力の一環です。昨春は家庭保育の協力期間の延長に伴い、育児休業者の復帰時期も延長されました。

新型コロナウイルス感染症の感染予防にかかる育児休業期間の取り扱いについて

令和2年4月入所内定者の育児休業期間の取り扱いについて
(中略)

 これを受けて保育施設等においても、大阪市立幼稚園、小学校、中学校が休業となる期間について、引き続き感染予防の観点から、「新型コロナウイルス感染症の感染予防のための家庭保育の協力期間」を令和2年4月7日まで延長することになりました。

 このため、令和2年4月1日付け入所内定している育児休業者の復帰時期については、1ケ月延長し、5月末までとします。

https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/page/0000497849.html

これはあくまで「復帰時期の延長が可能」とする措置です。予定通りに復職するのを何ら妨げるものではありません。

なお、他市の保育施設はこの様な対応を行うそうです。
・堺市:家庭保育の協力を依頼
・東大阪市:登園見合時は保育料を日割り返還
・尼崎市:通常通りに児童を受け入れる

変異株の流行等に伴い、大阪府内の児童関連施設(幼稚園・こども園・保育所等)でもクラスターが発生しています。

【コロナ・4/27追記】職員陽性→他職員陽性→全職員PCRで複数陽性→全児童PCRで32人陽性 枚方市立保育所クラスター

また、様々な医療機関でもクラスターが発生しています。全ての医療機関が厳重な対策を行っているとは言え、感染するリスクをゼロにはできません(限りなくゼロに近い状態ですが)。

ただ、こうしたリスクは医療従事者以外も同じです。職場で隣席の方から感染した、保育士が同居家族から感染した等、誰もがどこかで感染する可能性があります。

医療従事者の感染リスクを誇大視するのは、合理的な取り扱いではありません。濃厚接触者への登園自粛依頼とは質的に異なります。何よりも差別的な取り扱いを行う事は許されません。

もしもお子様が保育園で差別的な扱いを受けたら、即座に大阪市の担当部署(こども青少年局保育施策部保育企画課)へご相談下さい。即座に指導が行われる筈です。

一方、多くの保育園や保護者が園内感染を危惧しているのも事実でしょう。ピリピリしている方も多いです(全く気にしていない方もいますが)。

医療従事者の方なら常識でしょうが、保育園へ通う園児と同じ様に適切な健康管理や検温等を行えば十分だと思います。

私自身も毎朝、子供と一緒に検温や血中酸素飽和度を測定しています。幸いな事に、この1年間、体調の異変等はありません。

あくまで私の意見となりますが、何も心配する事無く病院へ復帰して頂ければと思います。