大阪市は公立保育所の民間移管や委託(民営化)を積極的に進めています。今回は市内6保育所を民営化する予定が公表されました。
大阪市立保育所の民営化概要について(平成29年9月公表)
民間移管・民間委託予定の保育所 民営化内容 保育所名 竣工年 所在区 現在の運営主体 予定時期 現状移管 西保育所 平成1年 西区 大阪市 2020年4月 野里保育所 昭和55年 西淀川区 (社福)なみはや福祉会 2018年4月 建替移管 鶴町保育所 昭和50年 大正区 (社福)和修会 2020年7月 民間委託 南江口保育所 昭和44年(建替予定) 東淀川区 大阪市 2020年4月 加美第1保育所 昭和50年 平野区 大阪市 2020年4月 北津守保育所 平成9年 西成区 大阪市 2020年4月
大阪市はセーフティーネット等の観点から必要な施設を公立保育所(公設置公営)として存続させる一方、移管条件が整った施設は徐々に民営化を進めています。
最大の効果は「費用削減」です。1公立保育所を民間委託する事により、6,600万円の歳出が削減(市負担ベース?)されるそうです。
民営化の是非は非常に難しいです。自治体にとっては歳出を削減して他の支出に充てられる一方、公立保育所の良さに魅力を感じて入所している児童・保護者は手のひら返しを受けます。
民営化を巡って自治体と保護者等が深く対立している保育所もあります。大山崎町立第2保育所(京都府大山崎町)です。
大山崎町立第2保育所民営化に係る民間保育所設置・運営事業者選定について(大山崎町)
続・大山崎の保育を考える会(保護者会)
民営化が行われても充実した保育が行われる様、丁寧かつ時間を掛けて進めて欲しいと思います。
余談ですが、1箇所だけ「7月」という中途半端な時期に建替移管が予定されています。年度途中の移管なので、何か特別な事情があるのでしょう。