北区
北区では1カ所の新設を予定しています。今回は大淀地域は公募から外れ、東部地域のみをとなっています。また、今回は新たに扇町・堂山町・太融寺町といった地域も公募地域とされています。
各保育所毎の入所最低点や倍率等を鑑みると、理想的なのは北区南東部～扇町公園での新設でしょう。保育所が全く足りていないのに加え、極めて高い点数を有する児童が少なくありません。
都島区
2カ所で平成29年4月開所の公募を行いましたが、全く決まりませんでした。
今回は大規模マンションや社宅が多い都島通～阪神高速12号線の間の地域を公募A、淀川に接している地域と京橋駅に接している地域を公募B地域としています。前回の公募より地域をやや広げ、応募しやすくした形です。
1カ所は京橋駅の北東側です。昨年は同駅の南西側で募集を行いましたが設置できませんでした。公募地域内には既設保育所がありません。利便性が高い地域です。
福島区
前回と同じく区内全域が公募地域です。福島区内の保育所はバランスより配置されていて、どの地域に住んでいても入所に必要な点数に大きな違いはありません。
ただ、利便性が高くて共働きしやすい土地柄なのか、最低点はいずれも高めです。保育所自体がやや不足しています。
中央区
昨年とほぼ同じ公募地域です。今年は御堂筋に面した地域も一部対象とされています。オフィスビル内での保育所設置を念頭に置いているのでしょうか。
中央区は市内で最も保育所へ入所しにくい地域の一つです。無事に3施設が決まるのを祈るばかりです。
西区
平成28年度一斉入所で最も入所しにくかったと推測されるのが、ここ西区です。平成29年4月開所分の公募では1保育所も決まりませんでした。平成29年度一斉入所はより入所しにくくなりそうです。今回も3施設の公募を行います。果たして決まるのでしょうか。
西区等のタワーマンションが大量に供給される地域では、立地条件が良いタワーマンションの1階部分等に保育所を設置するのが理想的でしょう。市内中心部に新設される保育所等の中には、立地条件や環境が決して良くない場所もあります。
なお、西区と中央区の間、御堂筋の西側も公募地域とすべきだと感じました。中央区側の需要は少ないかもしれませんが、西区側の需要はあるでしょう。区境部分の部分最適が生じてしまっています。
天王寺区
前回に引き続き、今年も天王寺区で募集を行っています。前回は餌差町で決まったので、今回は区南部のみを対象としています。
浪速区
浪速区はJR湊町貨物駅跡地の周辺地域が公募A、なんば駅周辺が公募Bとされています。
駅跡地には多くのタワーマンションが立ち並び、多くの入所保留児童が生じています。また、利便性が高いなんば駅周辺には、実は保育所がありません。
同区の南部は保育所がやや余り気味である一方、北部は保育所等が増えながらも全く足りていません。区内差が極めて大きい地域です。
