鳥取市湖山町東にある認可外保育施設にて園長が児童を虐待した疑いにより、児童福祉法に基づく事業停止が命じられました。
職員数の不足(虚偽報告)・保育室の整備等が不十分である事も判明しました。
認可外保育所で虐待疑い…鳥取県が事業停止命令
2014年12月29日鳥取県は28日、園児をたたくなどの虐待行為があったとして、鳥取市湖山町東の認可外保育施設「保育所ちびっこランドこやま園」=*****園長(53)=に対し、児童福祉法に基づき、同日から来年3月31日までの事業停止を命じた。県は「子供たちが非常に危険な状況で、緊急性があると判断した」としている。
県によると、同園は0~2歳児21人と、一時保育の園児を預かっている。今月12日、「園長が園児をたたいている」との匿名の通報があり、県が26、27両日、立ち入り調査を実施。
この結果、複数の園関係者から「園長が園児のほおに吸い付き青あざがついた」「ほおや尻をたたく」などの証言が得られたという。今のところ、園児にけがは確認されていない。調査に対し、保木本園長は「たたいたことはあるかもしれないが、虐待とは思っていない」と話しているという。
調査ではこのほか、▽職員数が厚生労働省が定めた基準を満たさない日がある▽床におもちゃや小銭などが散乱し、誤飲の恐れがある▽布団の汚れが激しいなど保育室全体が不衛生――などが判明した。県は事業停止期間中、さらに詳しく調査する。また、鳥取市は保護者の希望に応じ、ほかの保育施設を案内している。
児童福祉法によると、都道府県は、認可外保育施設に問題がある場合、改善勧告や事業停止、施設閉鎖の命令を出せる。ただ、厚労省の集計では、2008~12年度の5年間に行われた立ち入り調査の結果、施設閉鎖命令が出されたのは全国で1件だけで、事業停止はゼロだった。
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20141229-OYO1T50006.html
(一部伏せ字にしました)
無認可保育所に停止命令=虐待か、職員不足も-鳥取県
鳥取県は28日、認可外保育施設「ちびっこランドこやま園」(鳥取市)に対し、同日から来年3月31日までの事業停止を命令した。職員数が基準を満たさず、園児をたたくなどの虐待行為があったと判断した。県は年明け以降、他の認可外保育施設についても問題がないか調査する。
県によると今月12日、匿名の女性から「園長が園児をたたいている」と電話があった。施設関係者に聞き取りを行ったところ、「泣いてうるさい子をたたいていた」などの証言が得られた。男性園長(53)は「たたいたことはあるかも分からないが、虐待とは思っていない」と話しているという。
県は通報前の4日、定期の立ち入り調査を実施。食べかすや書類などが床に散乱していたり、布団が汚れていたりしたため指導した。また定期調査で施設側が示した職員のうち、3人が勤務していないことがその後判明した。
同施設には、主に0~2歳の21人が常時保育で登録されており、鳥取市は他の保育所などへの入園措置を取る。一時保育の利用者には他施設の利用を呼び掛けるという。(2014/12/28-19:52)